愛媛出身なので、この季節になると段ボール箱でみかんを送ってくださるところが何軒か。みかん箱が届くと、心がけていることがあります。
みかんを1個ずつ箱から出して触り、硬さでよりわけていきます。硬いもの、皮に弾力が出てきたもの、やわらかくなったもの、皮がやぶれたもの。 アボカドと同じく、蜜柑もだんだん柔らかくなって食べごろの時期が来るのです。 よりわけながら「長旅おつかれさまだったね」と声をかけたい気持ちになってきます。 硬いものから段ボール箱に戻していく。箱の上のほうに熟れてやわらかくなった蜜柑が並びます。こうすると、最初から最後まで食べごろの蜜柑が食べられます。 ■ 蜜柑が教える3ヶ条 ■ これをやらずにいると、最初のうちに手にとった蜜柑がまだ硬くて酸っぱいことがある。いったん酸いみかんに当たると家族じゅうが敬遠しだす。 なかなか売れず、そのうちカビで真っ青(さお)になったのを発見して「ぎゃ~~っ!」 ますます蜜柑は売れず、いつしか乾燥してスカスカになり……ということに。 だから、段ボール箱が届いた日にちょっと時間をかけるのは、だいじなことなのです。 * これって、みかんに限らない。 箱から1個1個取り出し、手触りでよりわけるプロセスは、いわば 「ものごとに取り組むとき、まずは広く浅く全体像をつかみ、自分の基準で問題点をよりわける」。 その時点で傷んでいたり熟れすぎの蜜柑は、すぐに別置き。 「とにかくまず応急処置をして、傷がひろがらないようにする」。 硬い蜜柑から柔らかいものへ、下から上へと並べ替える。 「しっかり優先順位をつける。時期尚早はダメ。後手(ごて)にも回らぬよう」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 20, 2014 03:01:15 PM
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