俳優の高橋英樹さんは「駅弁は最低でも2つ以上買うと決めている」という。日経の折込別刷りの「日経23 plus+」(平27・4)の散策同行インタビューに出ていた。
≪私独自のルールとして、駅弁は最低でも2つ以上買うと決めています。 以前、台風の影響で駅と駅との間で列車が止まってしまったことがありました。10時間近く動かず、おなかが減りましたが、駅弁を2個用意していたおかげで大丈夫。備えあれば憂いなしです。 もし食べられなかったとしても、お土産として役に立つ。到着した街で会った方に『これ、東京の駅弁です。よかったらどうぞ』と渡すと、みんな喜んでくれる。そんな楽しみもあって、複数買いを続けています。≫ 茶々を入れるみたいになるが、高橋英樹さんがくれるから喜ぶのだよ。 ぼくがこれをやったら「は? 駅弁?」と困惑されるだけだろう……。 高橋英樹さんが美術館巡りが好きというので、とても近しく感じた。 ≪若い頃は海外旅行へ行くと、ブランドショップばかり回っていましたが、現在はもっぱら美術館巡りです。 じつは60歳のときに原因不明のめまいに襲われ、仕事に対する意欲を失いかけたときがありましたが、そのときに私より年長の画家に出会いました。彼の作品にすさまじいエネルギーを感じ、私もまだまだ頑張れるって思いましたね。 偉大な画家の作品は人を動かすエネルギーのかたまり。皆さんもぜひ美術館や展覧会に足を運んで、優れた作品をじっくり鑑賞してください。≫ 高橋英樹さんは昭和19年生まれだから、ぼくより15歳上だ。 画家や俳優は高齢でも軽やかに見えるものだがそれは、年上だからとふんぞりかえらないひとがダイナミックに生きて社会の第一線に残るからだろう。 画家や俳優でも、年功でふんぞりかえるようなひとは、老いさらばえて消えているはずだ。 駅弁を渡して喜んでもらうことを楽しむ心持ちが、高橋英樹さんをいつまでも生き生きとさせているのだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 12, 2015 07:55:31 AM
コメント(0) | コメントを書く |
|