テーマ:政治について(20209)
カテゴリ:ぼくの疑問符
三省堂の神保町本店のすぐ近くに「神保町シアター」という映画館があり、日替わりで昭和映画を見せてくれる。
さる9月に芦川いづみ主演、昭和37年作の映画を観た。 「硝子のジョニー 野獣のように見えて」。 芦川いづみさんは、今でいえば石原さとみさんのような、演技の幅のひろい美人女優である。 冒頭、北海道の貧しい漁村、芦川いづみをはじめ数名の女が砂浜で昆布干し作業をしている。そこへ、歌手のアイ・ジョージ扮する「人買い」がやってきて、母親と話をつけてカネを渡すと、泣き叫ぶ芦川いづみをトラックの荷台に載せて運び去る。 芦川いづみはアイ・ジョージのスキをついて脱走し、列車にもぐりこむ。そこで宍戸錠の扮する荒くれ男と出会い、これに頼って生き延びるのだけど、あろうことか荒くれ男はカネのために 芦川いづみを妓楼に売る。 芦川いづみは再び脱走し苦労して故郷に帰るが、漁村に帰ると親は行方知れず。 そんな悲劇である。 ■ 朝鮮人の内部問題 ■ 紅白歌合戦にも出る歌手のアイ・ジョージさんがなぜ「人買い」役かというと、映画の後半で流しの歌手として再登場するからなのだが、それはひとまずおくとして。 映画の時代設定は昭和20年代後半だ。親から娘を買って妓楼に売る人買いが貧しい村にやってくる、そんな世界があることをオトナたちが常識として知っていた時代であれば、慰安婦問題は今日のようにこじれはしなかった ろう。 朝鮮人慰安婦問題の核心は、朝鮮人の親が自分の娘をやむをえず朝鮮人の人買いに売って、朝鮮人の人買いが娘を(おもに)朝鮮人の妓楼主に売り、その妓楼に日本兵が客としてやってきた、ということ。 「強制性」を詮索すればするほど、朝鮮人の内部問題になってしまう。 それでは韓国の恥辱だから、困る。「朝鮮人の娘を親の了解なしに日本人が拉致した」というストーリーで決着することで日本政府は韓国の名誉をまもり、日本政府として韓国政府に謝罪せよ、というのが朴槿恵(ぼく・きんけい)大統領の主張である。 日本政府に対して「韓国に都合のいいように歴史を捏造してくれ」と要求しているのだから、日本としては到底受け入れられない。 「空白の7時間」を国際問題化させ墓穴を掘りつつある朴槿恵大統領だが、願わくば、昼食会などどうでもいいから、1時間47分の「硝子のジョニー 野獣のように見えて」を安倍首相とご覧いただきたかった。 ■ 挺身隊協議会の背後をさぐれ ■ 慰安婦問題は「落としどころ」がまったく見えない。 駐韓日本大使館前に許可なく涙の少女坐像を据えた「韓国挺身隊問題対策協議会」(以下、「挺身隊協議会」)という反日団体があり、韓国政府も手がつけられない。 韓国政府も「手じまい」してしまいたいのだが、日本政府とどう決着しようとしても、挺身隊協議会は絶対に受け入れない。挺身隊協議会が事実上「拒否権」を握っていて、韓国政府は挺身隊協議会のエージェントに成り下がった。 ご存命のモト慰安婦の皆さんが亡くなってしまえば補償問題は消えるから、それを待てばよい、時間の問題だ、という意見があるが、それは甘い。 モト慰安婦がひとりもいなくなるということは、生き証人がいなくなるわけだ。挺身隊協議会は慰安婦神話を作り放題、いっそう元気になるだろう。 発端はどうあれ、現在の挺身隊協議会は北朝鮮ないし中国の工作員がたきつけているのではないか。消去法で考えればそうなる。 「モト慰安婦の名誉」を本当に大切にしたいなら、そっと老後の生活を支えてあげればそれでよかった。老いた女性たちを引きずり出してさらしものにする目的は、日本と韓国を離反させることでしかない。 北朝鮮と中国の国益にかなう。それは大成功をおさめた。 日韓米の情報機関が挺身隊協議会の背後を調べ上げて白日のもとにさらせば、この団体を社会的に葬り去るきっかけが見出せるのではないか。それ以外に出口はないと思うが、韓国政府にその勇気があるかどうかだ。 「慰安婦問題の出口」は、11月24日に無料配信したコラムです。 登録読者数は約 6,000名。あなたもメルマガ「国際派時事コラム」の読者になりませんか。 ↓ こちらでアドレス登録ができます。 http://www.mag2.com/m/0000063858.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 24, 2015 06:42:58 AM
コメント(0) | コメントを書く
[ぼくの疑問符] カテゴリの最新記事
|
|