カテゴリ:美術館・画廊メモ
19日(日)まで開催の ACT ART COM 2016(ACT アート&デザインフェアー2016) のB1Fメイン会場奥のコレクターブースで、わたしは日本画家・星山耕太郎さんの最新連作を出展しています。
ぜひぜひ、ご覧ください。(会場や時間の詳細は上のリンクをクリック) 星山耕太郎さんは昭和54年生まれ、多摩美術大日本画出身です。わたしはこれまで星山作品を10点以上所蔵しています。 星山耕太郎 「慧可断臂図(えかだんぴず)」 [F20 墨・アクリル・和紙] 禅宗の二祖・慧可(えか)が、面壁座禅をする初祖・達磨(だるま)に弟子入りを乞う図です。師走未明、大雪の山中で誠を尽くすも思いは初祖に届かず、ついに自らの左腕を切断することでその心意気を証しして達磨を振り向かせた瞬間です。 右側の一気呵成の厚塗りから、達磨の眼が見えてきます。 星山耕太郎 「慧可断臂図(えかだんぴず)」 部分 [F20 墨・アクリル・和紙] なまなましく横たわる慧可の断臂です。 星山耕太郎 「息吹」 [P6 墨・アクリル・和紙] 天から舞い降りる神獣と見ました。作家の意図はちがうところにあったようですが。 水墨画は やり直しがきかないし、完成した水墨画にアクリル絵具を厚く盛って一気に調合して形象を生み出す瞬間もやり直しがききません。一発勝負です。 星山耕太郎 「夜光」 [P6 墨・アクリル・和紙] 星山耕太郎 「雨月物語抄」 [400×1200mm 墨・アクリル・和紙] 絵巻物のような風情のある「雨月物語抄」は、かの有名な怪異物語9篇ら3篇を選んで構成しています。 星山耕太郎 「雨月物語抄」 右部分 [400×1200mm 墨・アクリル・和紙] 高野山で野宿した親子が豊臣秀吉の亡霊に遭う「佛法僧」から。 星山耕太郎 「雨月物語抄」 中央部分 [400×1200mm 墨・アクリル・和紙] 崇徳院(すとくいん)と西行(さいぎょう)の論争を描いた「白峯」から。 星山耕太郎 「雨月物語抄」 左部分 [400×1200mm 墨・アクリル・和紙] 人食い僧が坐禅して果てる「青頭巾」から。 【作品紹介2】へ進む お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jun 16, 2016 02:12:14 PM
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