ネット上に拡散している「サンタクロース株式会社」のお話がおもしろかった。これを材料に大学の授業が1コマ成立してもおかしくない。
わたしが見たのはこちらのサイト: http://temita.jp/twitter/55192 「小4娘がキャッシュフロー視点からサンタを疑いだした」(「小4娘」さんによる、かわいいイラストつき) ほんとうに小学4年生の娘さんが書いたものか、巧みな創作かはわからない。 推論をくりひろげるとき、ある間違いを「正」としたために、その辻褄(つじつま)合わせが第三者から見るとじつに笑えることがある。 天動説だって、地球を宇宙の中心に置いて太陽や惑星の動きを辻褄合わせて説明するために、じつに複雑な天球を想定するハメになった。 ≪拝啓 サンタさん 私はサンタさんに多くのぎ問があります。 最初私は、サンタさんは赤いぼう子と服を着て、トナカイに乗ってくる白いヒゲのおじいさんだと思っていました。でも大きくなるにつれてサンタさんへのぎ問がたくさんわいてきました。 まずうちにはえんとつがないのにどうやって家の中に入ってくるのか不思ぎです。それにサンタさんの仕事はプレゼントを作ったり、買ったりしてとどけることだけれど、そのためのたくさんのお金はふ通のおじいさんだと用意できないと思います。トナカイが空を飛ぶのもまずありえないです。 毎年お母さんは11月の終わりのころに小人から、プレゼントのリクエストを聞くために電話がかかってくると言います。でも私は、その電話をかけているのは小人ではないのではないかとうたがっています。≫ これがほんとに「小4娘」さんの作文だとしたら、母親への娘の信頼ぶりに敬服する。「ぎ問」があるというのも、「サンタさんはいます」という母親のことばをそれなりに信頼しているからだ。 小4生なりの理知が備わっていながら、サンタの存在を「正」としたために、その辻褄合わせのために小4生の大脳が動き始める。 ≪サンタさん、サンタさんは本当は子どもを喜こばせたい世界中の大金持ちの人たちがきふで作ったサンタかぶ式会社のぎょう者さんなのではないですか? 毎年お母さんに電話をかけてくるのは、小人ではなくサンタかぶ式会社の新入社員の人なのではないですか? 大人はみんなひっこしの時にサンタかぶ式会社に家のあいかぎをあずけているのではないですか? もしそうならサンタかぶ式会社のかつ動は、とてもすばらしいのでぜひこのかつ動をいつまでもつづけてください。≫ サラリーマンとしては、サンタクロースを「サンタ株式会社の業者」と推論し、御用聞きの小人(こびと)を「サンタ株式会社の新入社員」と推定しているのが、なんとも笑える。 この娘さんが大きくなったら、金持ちから寄付を募って心温まる方法で分配する NGO を立ち上げるかもしれない。これからも、まっすぐに育ってね! と応援したくなる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 24, 2017 03:29:06 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|