カテゴリ:本
アニルの亡霊 マイケル・オンダーチェ著 新潮社
「水夫」と名付けられた骨の身元を探る旅が、引き裂かれた愛を、隠された過去を、見定めがたい敵と味方を炙り出す。内戦下のスリランカを舞台に、生死を超えて手渡されて行く叡智と尊厳を描き出す。 強敵でした。 馴染みの無いスリランカ人の名前、男性名なのか女性名なのか名前だけでは判断できません。 タイトル「アニル」はジュネーブの人権団体からスリランカに派遣された法医学者で18歳までスリランカで育ったスリランカ人ですが、アニルというのは男性名で兄から譲ってもらった名前です。 話が過去へ飛んだり、アニルやその周辺の人物に飛んだり、ストーリーの把握に苦労しました。スリランカの内戦に関して何も知らない事を知りました。 1980年代半ば、あまり遠くない過去です。 今のスリランカの情勢がどうなのかも分からない。 アジアの小さな国の出来事には無関心って事ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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