『幽霊探偵からのメッセージ』
アリス・キンバリー　著

内容（「BOOK」データベースより）
「おれは私立探偵ジャック。いや、正確に言うと、ジャックの幽霊だ」なんて面白くない冗談―自分の経営するミステリ書店で売れっ子作家が急死。そして今度は幽霊のご登場?しかもこの幽霊こそが、死んだ作家の描いた主人公、私立探偵ジャック!?半信半疑のまま書店主ペネロピーは幽霊の力を借り作家の死の真相に迫るが…!?頭は切れるが体が動かない幽霊探偵と、体は動くが推理がいまいちのミステリ書店主の名コンビ誕生。




ジャックは50年前に死んだ私立探偵。ハードボイルドで口が悪い。ジャックの声はペネロピーにしか聴こえず、頑固な彼女は「幽霊なんかいない」とジャックを認めようとしない。
しかし、店で起こった殺人事件の容疑者にされそうになり渋々ながらジャックと協力し真犯人を探そうとする。

ジャックは自らが死んだ場所である本屋の外に出られない。だから外での聞き込みはペネロピーの役目。頭脳担当ジャック、体力担当ペネロピーで不協和音を奏でながらもコンビ結成です。

上流階級の奥様だった上品なペネロピーと修羅場を何度も経験したらしいジャックの会話が面白いです。ジャックのイメージはボガードかな。

シリーズ1作目で近隣の住人の紹介的な面が強いですね。
サラッと紹介された人たちも今後の事件に係わってくるのかな。

ほのかにロマンスの香りも漂ってきてるけど、幽霊とのロマンスなんて不毛だよ。
この先どうなるんだか。ペネロピーに新しいお相手は出現するのかな。



幽霊探偵からのメッセージ