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カテゴリ:本
『屍鬼〈5〉』
小野 不由美 著 内容(「BOOK」データベースより) 村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。鬼どもを追い立てる男たちの殺意が、村を覆っていく―。白々と明けた暁に切って落とされた「屍鬼狩り」は、焔に彩られていつ果てるともなく続いていった。高鳴る祭囃子の中、神社に積み上げられる累々たる屍。その前でどよめく群れは、果たして鬼か人間か…。血と炎に染められた、壮絶なる完結編。 人間たちの逆襲始まる。 読み始めたら止まらなくなって気が付けば午前3時 流石にこれはまずいだろ、仕事に行かなきゃならないんだぞ~~~!! 途中でやめるって・・・・・つらい(笑) 3時間半しか寝てなくて、それもつらい(笑) 夜更かしして良いお年頃はとっくに過ぎてる。 あぁぁ・・・・美貌が・・・(自爆) 未読の方はこの先要注意。 屍鬼は一度死んで蘇った人間。 心臓が鼓動していない、糧が人間の血液、昼間は活動を停止する、特殊な方法でしか死ねない、これらの事意外は生きてる人間となんら変わらない。 外見上は生きてる人間との区別は付かなくて、意識があり、意思があり感情がある。 これは、生きてると言って良い状態なのかもしれない。 屍鬼となった人たちは自分たちを生きてると思い、生き続ける事を願う。 屍鬼が言う 「人間は命ある物を食料としている、私たちも同じだ」と。 「人を襲わなければ生きていけない。生きるためにしていることだ、それのどこが悪い」と。 屍鬼の存在を否定できない清信は自ら進んで屍鬼となり、屍鬼の首領沙子を保護しようとし、 その存在を真っ向から否定する敏夫は屍鬼殲滅の先頭に立つ。 被害者であり加害者でもある屍鬼には同情の余地はある。 望んでそうなったわけではないのに、人を襲う事はしたくないのにそうしなければ存在し続けることができない。その結果人から追われ狩られる。 理不尽な運命に立ち向かって行きたくもなるだろう。 人間たちの狩が最高潮に達する頃、既にどちらが善でどちらが悪かの線引きも難しくなっていた。 ホラーで始まった物語は、生きるとはどういう事かを問う悲しい物語になっていた。 屍鬼(5) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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