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2008年12月29日
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テーマ:本日の1冊(3695)
カテゴリ:
『月神の統べる森で』
たつみや章著

内容(「BOOK」データベースより)
はるか太古の昔。山も、川も、木々も、獣も…みな、心をもった存在だった。人もまた、月神の統べる森の恵みを受け取って生きていた。ある時、海からきたヒメカの民は、土地をかこってクニとし、敵意をむき出してムラに襲いかかった。そして、ムラの若き長アテルイと、美貌の巫者シクイルケは、流亡の旅の途中、翡翠色の目をもつ少年ポイシュマと運命的な出会いをするのだった…。


『地の掟 月のまなざし』

内容(「BOOK」データベースより)
すべての自然には神が宿り、人はその恵みによって生かされている、と信じられていた縄文の時代。数千年続いたその平和を脅かす、新来の弥生の民との闘いの火ぶたが、今まさに切られようとしていた、その時―。縄文のムラと、弥生のクニに、それぞれの時代の命運を握る、ふたりの少年が現れた。動物のカムイに育まれ、ムラの救い主になるべく宿命づけられたポイシュマ。女王ヒメカの甥であるにもかかわらず、クニを逐われるワカヒコ。ふたりの出会いが、また新たなる運命の歯車を回していく―。


『天地のはざま』

内容(「MARC」データベースより)
「星の子」であるポイシュマと、高貴な血を引きながらクニを逐われたワカヒコ。敵味方をこえ友情を結んだ2人は、またもや絶体絶命の危機におちて…。


『月冠の巫王』

 内容(「BOOK」データベースより)
遠いはるかな昔。月の神を敬い、すべての自然にカムイをみてくらす縄文びとと、日の神を奉じて海の向こうからやってきた弥生びとの間に、血で血をあらう烈しい争いが起こった。信ずる神も、言葉も、生活様式も、何もかもがちがう二つの文明の相克は深く、和解はまったく不可能に見えたのだが…。



日々の命の糧を与えてくれる大自然に感謝し、お互いを思いやり暮らしているムラの人々と、自分たち以外は人とは思わない傲慢なクニの人たち、相容れない集団が隣同士であればいさかいが起きるのは当然として、今の私たちの生活はクニそのものだなと深く反省。

他人を騙してでも優位に取引をしようとする、与えられた物は当然のように受け取り、差し出されないものは奪って行く。そこには感謝の念さえない。どうやら我々はクニの末裔のようだ。

美しい言葉で語られる運命の子ポイシュマとワカヒコ、頼もしい長アテルイとカムイとなったシクイルケの物語、ぜひ読んでみて下さい。




    








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最終更新日  2008年12月30日 19時12分50秒
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