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2009年01月09日
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テーマ:本日の1冊(3695)
カテゴリ:
『風の影』
カルロス・ルイス サフォン著

内容(「BOOK」データベースより)
1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝、ダニエル少年は父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出遭った『風の影』に深く感動する。謎の作家フリアン・カラックスの隠された過去の探求は、内戦に傷ついた都市の記憶を甦らせるとともに、愛と憎悪に満ちた物語の中で少年の精神を成長させる…。17言語、37カ国で翻訳出版され、世界中の読者から熱い支持を得ている本格的歴史、恋愛、冒険ミステリー。


本を読むのは走るのに似てる。
面白い本は助走から一気にトップスピード、そのままゴールを駆け抜ける。
短編であれ長編であれ最後までどんどん読み進む。
つまらない本は助走からスピードは上がらず、そのうち歩き出し、いつしか止まる。

これは1行目から「特別な気配」を感じた。
「忘れられた本の墓場」この意味が分からないうちからわくわくドキドキがはじまって
どんどんスピードが増していく。ここで常には無い事態が起こった。

スピードが鈍った。
それはつまらなくなったからではない。
終わりを引き伸ばそうとするためだ。

いつまでも1945年から1954年のバルセロナの古書店の中に浮遊して、ダニエルとフェルミンの会話を聞いていたいのに、最後まで読んでしまってはもうそこにはいられないんじゃないかという一種恐れのようなものを感じてしまっている。

上巻を読み終わって、下巻がそこで私を待ってる。
その前に、もう一度上巻を読み返そう。
こんなこと今まで一度も無かった。



風の影(上)





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最終更新日  2009年01月09日 16時47分42秒
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