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カテゴリ:本 ☆☆
『青い城』
L.M. モンゴメリ 著 内容(「BOOK」データベースより) 貧しい家庭でさびしい日々を送る内気な独身女、ヴァランシーに、以前受診していた医者から手紙が届く。そこには彼女の心臓が危機的状況にあり、余命1年と書かれていた…。悔いのない人生を送ろうと決意した彼女がとった、とんでもない行動とは!?ピリッと辛口のユーモアで彩られた、周到な伏線とどんでん返し。すべての夢見る女性に贈る、心温まる究極のハッピー・エンディング・ストーリー。 著者が「赤毛のアン」のモンゴメリ。 彼女の本はアン・シリーズ、エミリー・シリーズなど、かなり読んでますが、どれも児童書、少女小説にカテゴリされるものばかりだったので、モンゴメリは児童書の作家だと思い込んでたんですが、単に私の読んだ本が偏ってただけみたい。或いは、私がモンゴメリを読み漁ってた時期には彼女の大人向けの本はまだ日本であまり出版されてなかったのか。 「青い城」はロマンス小説の王道を行くシンデレラ・ストーリーでした。 出だしはメチャクチャ暗い。これがモンゴメリ?アンの作者?と疑うほど陰々滅々としてます。抑圧された生活の中で自分がいかに不幸で虐げられてるか、家族がどんなに横暴か、そんな描写ばかりが続いてて正直もうダメかと思ったけど、ある事がきっかけで彼女は家族の呪縛から解き放たれる。 すると今まで奥底に秘められてた彼女の本来の姿が現れて、どんどん変わっていく。 それがなんとも痛快で、振り回されてる家族が可笑しい。 主人公のヴァランシーにはアンに通じる思い込みの激しさやユーモアや優しさがあって やっぱりモンゴメリでした♪ 青い城 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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