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カテゴリ:本 ☆☆
『海神の晩餐』
若竹七海 著 内容(「BOOK」データベースより) 1932年、資産家の家に生まれた本山高一郎は、アメリカへ修業の旅にでることになった。その前日、横浜で久しぶりに会った旧友の河坂から、一編の謎の探偵小説の原稿を譲り受ける。高一郎は大型客船・氷川丸の船上の人となるが、この原稿の謎にせまるうちに数々の不可解な出来事に遭う…。 初若竹七海ではないような気がするんですが。以前に1冊読んだ記憶があるようなないような・・・ 限りなくお初に近いですね。 この方の、特に文庫はカバー絵が明るめで可愛らしい感じのが多いような気がしてて だからもっと明るい軽いコメディータッチのミステリかと思ってました。 が、予想に反してかなり骨太の本格推理でした。 始まりがタイタニックで主な舞台となるのが昭和7年に横浜からシアトルに向かう氷川丸ですよ! もろに好みです。 横浜の山下公園に係留してあって今は観光名所となってるあの氷川丸です。 彼女の幸福な時代が舞台で、上流階級の一等船客がみな個性的で、優雅に晩餐してて、 この後氷川丸は軍に徴用され病院船になったり引き揚げ船になったりと、不幸な歴史を歩みましたからね。豪華客船時代はこんな風に華やかだったんだろうなと、わくわくしながら読んでました。 ミステリなので感想書くの難しいですねぇ。 なのでストーリーには触れません<逃げた!!(笑) 昭和7年の豪華な船旅を楽しみながらいろんな謎を解いて行くお話しです。 で、この先日本は世界を相手に喧嘩をふっかけてひどい目に会うわけですが、 日系人の牧野の「アメリカ人として認められない」とのセリフに彼の悲しい未来が見えてしまって、ラストはほろ苦い感じです。 ところで、この本を手に取ったのは「海神」にネプチューンと振ってあるんですよ。 私の好みとしてはポセイドンなんですがね。それが気になって・・・(^^ゞ 海神の晩餐 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月10日 17時38分28秒
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