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カテゴリ:本 ☆☆
『豆腐小僧双六道中ふりだし』
京極 夏彦 著 内容説明 これぞ妖怪。私は誰。此処は何処。小僧は彷徨う。小僧は進む。そして小僧、少し立ち止まりますな…。妖怪狂言。『週刊現代』連載に加筆・訂正して単行本化。 妖怪は人が「何かいる」と思い、その姿を思い描くと出てくるそうな。 ある日突然呼び出された豆腐小僧は何故自分がこのような(豆腐を持ち笠を被り突っ立ってる)存在なのか、感得した人間がいなくなっても消えないのは何故か、そんなこんなを探るべくジタバタするお話し。 語り口は軽妙で延々と続く落語の前振りみたいで、読みやすいけどとにかく長い。 「妖怪って何?」の入門書のようであり、「存在するとは?」という禅問答のようであり。 生まれたばかりで何も知らない赤子のような、でかい頭は空っぽの、3歩歩くと何をすべきか忘れてしまう鳥頭(と言っては鳥に失礼だが)の小僧がそれなりに賢くなっていく様は妙に可愛い。 豆腐小僧双六道中ふりだし お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月16日 09時40分23秒
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