長寿梅の部屋

夕方のこと。
一階にあるポストを見に行って戻るとき、普段はエレベーターを利用するのだが、上に向かっていたため、階段を使うことにし、駆け上がった。
玄関で鍵(カード型の電子鍵)をリーダーにかざしたところ、エラーで開かない。
同じことを三度やってもダメ。

ここで気がついた。

一階下の部屋だった。

不安がよぎったが、上に上がり、自分の玄関でリーダーに鍵をかざすと・・・
自分の部屋も開かない。

この電子鍵、自分のところ以外のところに三回以上読み込ませると「不正利用」として、ロックがかかり、使えなくなる仕組みなのだ。確か説明書にあった。。。

ガーン

完全に閉め出しをくらってしまった。
おまけに何ももっていない。財布、携帯電話。何もない。
ビル管理のサポートセンターの電話番号が鍵の裏に書いてはあるものの、電話もかけられない。

建物の外に出てしまえば、今度は建物の中にすら入ることも出来なくなるし、どうしたものかと思案していたが、とりあえず、外に出て電話でサポートセンターにコンタクトとるしかないということで電話を探して歩き出した。

そこで思い出したのがマンションのモデルルーム。
そこに販売会社の事務所があったので、そこで電話を借りることにした。

セキュリティ管理会社に連絡を取り、本人確認を行った上で状況確認後、なんとか「不正利用」の履歴なるものを解除してもらって使えるようになったが、焦ったことこの上ない。

電子鍵って便利で安全かもしれないが、その反面、融通の利かないところが難点か。”融通”が利いては困るので、当たり前のことと言えばそれまでだが。。。

今回のことを教訓に、

1.シリンダー錠の鍵を外出時には持って出る。
2.部屋の外に出るときは、携帯電話を持ち歩く
3.マンション内であっても、財布か小銭入れを持って出る

ってことに注意することにした。
携帯電話があれば、ネットを利用して鍵が開けられるのでなんとかなるし、お金を持っていなくても通信手段が確保できる。
小銭があれば、電話して誰かの助けを求めることもできるし。

それにしても、これが冬の夜中でなくてよかった。。。