テスタ マッタ トスカーナの新星
テスタ マッタ・・・・クレージーというニユアンスを持つイタリア語をその名前に戴くこのワイン初お目見えは2000年という新人なのです。 葡萄品種は、サンジョベーゼ70% コロリーノ15% カナイオーロ他15% というトスカーナでもやや珍しいセパージュです。エチケットが非常に大きく美しいのが印象的です。なんでも オーナーが「一番大きいエチケットにしたかった」とのお言葉。デザインもオーナーの自筆なのです。初登場ながらワイン界ではセンセーショナルな話題を巻き起こし、「飲んでいない人でも名前は知っている」、というワインの仲間入りをしてしまいました。さてそのお味のほうなんですが、気合を入れすぎて味わうと肩透かしをくらわされる程のスムースな飲み口、しかし後から広がる「ただものではない」気品は並みのワインには無いものであります。もちろんお値段もそれ相応なものなのですが、あのサッシカイアよりはお安く買うことができます。ただ生産量に比べ需要が多い為入手困難なワインであることはたしかです。私は2001年を3本入手しましたが1本はすぐに飲んでしまいました。まださすがに少し固い印象でしたが充分美味しくいただけました。残り2本の熟成が楽しみです。オーナーの「若い人たちにももっと自社のワインを飲んでもらいたい」という願いから、普及品のカーサ マッタ と言うワインも発売されています。これはテスタマッタの10分の1くらいのお値段で買うことができます。私は1ケース買いましたが、スルスルと抵抗無く入ってゆくものなので あっというまに残り3本になってしまいました。(上がカーサ マッタ)しかしワインは飲む為にあるのです。決して投機やコレクションの為にあるのではないのです。美味しかった思い出こそ決して色褪せる事無く永遠に残るものなのですから。