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テーマ:■ヨガ・ピラティス■(2543)
カテゴリ:YOGA
引き続き~
インド哲学もう少し知りたい人のための書籍案内を抜粋して紹介します♪ ●上村勝彦訳 『カウティリヤ 実利論 -古代インドの帝王学』(上)(下)岩波文庫 カウティリヤは 古代マウリヤ帝国初代の帝王につかえた宰相。 政治・軍事・外交、経済を一体のものとして捉え 権謀術数を駆使することを教える マキャヴェリー顔負けの政治学書で 今日でもなお有効です。 この書の最初の部分には 当時認定されていた重要な学問が列挙されていて そのなかに哲学の名も挙げられている。 ●渡瀬信之訳 『マヌ法典』中公文庫 ヒンドゥー教の観点から 社会の秩序を保つための掟を体系的に列挙した宗教法の書。 古代インドでは法学はさかんに行なわれ 数多くの法典が作成されたが 本書がもっともよくまとまっている。 イギリスがインドを統治する際 これを徹底的に調べて最大限活用したことでもわかるように 狭くはカースト制 広くはインド社会を理解するために必読の書です。 ●上村勝彦・宮元啓一編 『インドの夢・インドの愛―サンスクリット・アンソロジー』春秋社 サンスクリット語で書かれた様々なジャンルの文献の白眉を訳し 解説を加えたもの。 そのジャンルは以下のとおり。 ヴェーダ ブラーフマナ ウパニシャッド 叙事詩 プラーナ 哲学 タントラ 古典文学 ダルマ・アルタ・カーマ 占星術 医学 建築 美術。 この一冊で 読者は インドの古典世界をすみずみまで堪能できる。 ●長尾雅人責任編集 『バラモン教典・原始仏典』「世界の名著(1)」中央公論社 インド哲学の世界をなるべく広く知ってもらうために編集されたもの やや専門的かと思われるけどもわかりやすい註釈もついていて大変便利であり インド哲学について基本的な知識を原典から直接得たい人には必携の書。 「バラモン教典」の部分には次の訳が収められている。 ウパニシャッド(抄訳) バガヴァッド・ギーター(全訳) サーンキヤ・カーリカー(全訳) ヨーガ・スートラ(全訳) ブラフマ・スートラ・シャンカラ釈(抄訳) バーガーヴァタ・プラーナ(抄訳) ニヤーヤ・スートラ(抄訳) ●佐保田鶴治訳 『ヨーガ根本教典』平河出版 ヨーガ学派の根本テキスト『ヨーガ・スートラ』 西暦紀元後12世紀ごろに開発され 今日のヨーガの主流となっているハタ・ヨーガの根本テキスト『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』の それぞれ全訳。 著者はヨーガの実修体験ガ豊富で 文献的だけではなく 体験にもとづいた訳註がほどこされているので有益である。 ヨーガの書は 基本的なところはすべて体験してみないとわからないようになっているのであり 必要であっても文献学的な研究だけでは不十分である。 ●宮元啓一訳・解説 『牛は実在するのだ!―インド実在論哲学」を読むインド実在論哲学」を読む』青土社 六派哲学といわれるもののうち 最初に成立したのは 実在論哲学としてのヴァイシェーシカ哲学体系である。 その網要書である『勝宗十句義論』は 西暦紀元後5世紀初めの作品。 実在論哲学のもっとも完成した姿を見ることができる。 というのも この書以降のものになると 仏教論理学との対決の中で 本来の存在論の土俵を逸脱して 認識論点観点からいささか中途半端に論議する傾向になるからである。 長くなってしまいました・・・ でも まだまだ続くのです。 よければまたお付合い下さい。 私は今回紹介した書籍の中で 『マヌ法典』中公文庫 『インドの夢・インドの愛―サンスクリット・アンソロジー』春秋社 この2冊に興味津々です♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.25 02:22:34
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