まだまだ続きます~
インド哲学もう少し知りたい人のための書籍案内♪
●バトルリハリ著・赤松明彦訳注
『古典インドの言語哲学』東洋文庫(平凡社)
西暦紀元後5世紀の後半に活躍した文法学派の学匠バルトリハリの主著。
語ブラフマン説という形而上学が注目されるが
そればかりではなく
ヴァイシェーシカ哲学の術語を換骨奮胎しながら多用、駆使し
言語世界の構造を緻密な公理体系志向をもって明らかにしようとした点
世界の言語哲学の中で精彩を放っている。
●シャンカラ著・前田専学訳
『ウパディーシャ・サーハスリー ―真実の自己の探求』岩波文庫
シャンカラ(初代)は
西暦紀元後8世紀
ヴェーダーンタ学派の根本テキストに完全な註釈を書いた最初の人
但し彼は
この学派の古い伝統である流出論的一元論から流出論を排除し
古いウパニシャッドの哲人ヤージュニャヴァルキヤの言葉を最大のヒントにし
かわりに幻影論を中核に据えて不二一元論を開発した。
彼が開いた不二一元論学派は
今日にいたるも
インドでもっとも有力な哲学学派である。
シャンカラは
多くのウパニシャッド文献や『バガヴァッド・ギーター』の注釈書を書いているが
本書は注釈書ではなく
独立した論書であり
シャンカラの哲学を知る上ではもっとも重要な書である。
こんな感じで
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Last updated
2009.10.26 07:53:54
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