つづきです。
この本から・・・
◆「スタート」は何もない状態
台所仕事の始まりはいつも、ものが何も出ていない状態です。
調理台にも、エレクターに板を渡した棚の上にも、ガス台にも、なーんにも出ていない。道具はすべて、戸棚の中などの所定の場所でスタンバイしているのです。
もちろん、シンクの中に洗いものが残っているなんていうことはありえません。シンクじたいも前日の台所仕事の最後に、食器などを拭いたあとのふきん(和太布)できれいに拭き上げて、水滴がついていない状態にしてあります。
床もモップで拭いてあります。
ゴミもありません、前日のうちにまとめて、建物のゴミ置き場へ運んでしまっているからです。
水切りかごの中も何もない状態です。
・・・
ですから一日の終わりにはとにかく、全部きれいに片付けて、外に何も出ていない状態にしておく。その日のうちにできるだけやってしまう。そして、まっさらな気持ちで翌日は台所に立つ―。家事の「流れ」をつくるうえで、これがとても大事なのです。「滞らせないこと」です。
つづく・・・