やっぱり守られている(2)
昨日の続きです。 全てがうまくいったお礼を、ちゃんとして帰らねば。 砂浜で真剣に考えました。 菓子箱はもちろんない・・・ 散歩バッグには、はちみつキャンディぐらいしか入っていません。 それに、物を置いて帰ってもただ砂浜を汚すだけ。 今の私に出来ることと言えば、 これくらい。 うまい具合に、大ちゃんはそこへ座ってくれました。 これならゴミを出さずに気持ちを伝えることができる・・・我ながら良い策だと思いました。 お金はかかっていないけれど、 物じゃない、要は心・・・ ・・・じゃないの? 時間は2時15分、さすがにお腹が空いたので車へ戻っていると、 砂浜に点在する大きなゴミ袋と、タイヤの跡に目が留まりました。 海水浴シーズンを目前に、お掃除をしてくれていたようです。 こういう方がいらっしゃるから、ココの砂浜は他に比べてとびっきり美しいんだね。 ちょうどその男性とすれ違う形になったので、「こんにちは」 と挨拶しました。 すると、ニッコリ笑いながら大ちゃんを見てくれました。 ただの笑顔ではありませんでした。 本当にニッコリと・・・温かく包み込んでくれるような笑顔でした。 五色浜の神さまって、この方? 「ありがとうございます」 色んな気持ちを込めてそう言いました。 そう言えば、大ちゃんがさっきウンをした場所にもゴミ袋があったよね。 直進すれば、さっき砂浜に書いたメッセージを見てもらえるかも? 消さずに残しておいた 「ありがとうご ました」 のメッセージを・・・。 なんだかお腹いっぱいになっちゃった。 とってもいい気分で砂浜を後にしました。