「いつの間に梅雨明けしたん？」と言いたくなるような天気。ＴＶに映る甲子園の上空はまるで夏の高校野球のときのような青空に入道雲。現地観戦した人は暑かったやろなあ。

先発はメッセンジャー。能見はどうした？
初回１死から亀井ヒット、阿部四球で１・２塁とされると、ラミレスのタイムリーで早々と１点を失う。しかし、その後は立ち直り、５回まで３安打１失点の好投。
今シーズンのメッセンジャーはいい意味で期待を裏切ってくれている。今のところスタンリッジ、岩田に並んで勝ち頭。シーズン前はここまで活躍するとは思っていなかった。
いかんせん、いいピッチングをしながらも必ずと言っていいほど６回あたりで崩れる。球数の問題かと思ってたけど、この日は余裕があったのに亀井ツーベース、ラミレスのヒット、長野の犠牲フライで１点を失って降板し、榎田をイニングまたぎさせる事になってしまった。
２死で１塁ランナーがラミレス、バッターは当たっていない小笠原、ライアルと続くところだったので、そのまま投げさせても良かったと思う。交代するにしても榎田でないとダメという場面でもなかったんとちゃうか。

打線は２回に坂本のエラーを起点にメッセンジャーのタイムリーで追いつくと、４回にブラゼルのほぼ１ヶ月ぶりとなるホームランで勝ち越した。
この日ブラゼルはファンの子供たちを招待していて、試合前の交流でホームランを約束していたらしい。どうせなら毎日招待したらええやん。
５回にはマートン、平野、鳥谷の３連打で中押し。続く新井、ブラゼルのどちらかに一打が出てたら止めをさせたのになあ。
７回、代打の良太がライト前ヒットで出塁すると、マートンのピッチャーゴロを坂本と古城がセカンドベース上で交錯してオールセーフ。平野凡退の後、鳥谷がライト前ヒットで１死満塁。ここで新井はセンター前に抜けようかという当たりだったが、古城に好捕されてセカンドゴロゲッツーかと思ったら、坂本がジャッグルして１塁に投げられず。この間にマートンがホームインしてダメ押し。

坂本は記録に残らないのも含めて３失策。オールスターのファン投票でショートの１位というのが納得いかない。

こっちも一つ間違えば流れを向こうにやってしまうようなプレーがあった。
６回、ヒットで出塁した金本に俊介を代走で起用するが、あっけなく牽制アウト。８回には無死１塁の場面で明らかな失敗バント。たまたま相手のミスで内野安打になったが、構えからして中途半端なバントだった。直後に藤井が一発で三塁ライン上に見事なバントを決めたので尚更そう感じた。
このカードが始まる前にファームの中日戦で途中で懲罰交代させられたらしいが、どうも必死なあまり、周りが見えていないような気がする。

さあ、これでとりあえずＡクラスに浮上したが、まだまだ借金は残ってる。３タテ、４連勝で弾みをつけて欲しい。

BBH2009覇者PUV　SP15　阪神　ブラゼル