新エネルギーで明るい未来
新エネルギー世界展示会に行って来た。昨日の東大総長・小宮山宏氏の講演につづき、「まだまだ未来に希望はもてるぞ」という確信を得た感じだ。再生可能の新エネルギーでも技術は確実に向上しているようだ。高度な専門領域なので素人の私にはこのようにしか表現できない。理科系頭を確実に構築していこう。おそらく近い将来わが家にも新エネルギーが導入されるだろう。まずは「住宅用太陽光発電システム」。シャープ・三洋そしてホンダ。日本を代表する企業のそれを見た。変換効率14.4%「業界ナンバー1」のシャープの太陽電池モジュール。これ1つで年間205.6kw時の電気をつくる。年間1200kw時の電気を消費するわが家なら6つあればいい。希望小売価格は1つ99330円。約10万円だ。6つなら60万円。まあ工事費もかかるからこれ以上はするだろう。「福田ビジョン」をうけて国は太陽光発電設置にまた補助金を出すらしい。ひょとすると私にも手が届くかも知れない…。そんな胸算用もしながら見ていたのだ。ほかに、風力発電装置や燃料電池などもみた。どちらも手が届けば今すぐにでもわが家に導入したいものである。あのベンツをつくるドイツのダイムラーの燃料電池車も見た【写真】。メルセデス・ベンツAクラスの燃料電池車だ。燃料の水素で最高速度140km/時。航続距離は160km。2010年には限定的市場導入を実現するらしい。あと2年ではないか。今日は広瀬隆著『恐怖の放射性廃棄物』(集英社文庫、1999年)を読んだ。これは10年前に読んだ『ドイツの森番たち』の文庫版である。しかし新たに書き加えらた箇所もあり、何よりも私自身のエネルギーに関する経験値が10年前のそれより格段に向上したせいか驚きの実感をもって読めたものである。さて同書にはダイムラーの燃料電池車についてこんな記述がある。「(燃料電池を)自動車に乗せて走るとなれば、大幅な小型化を可能にするはずだ。 しかもすぐに百万台規模の大量生産ラインに乗るので、マーケットが広がって開発当初のコストはたちまち十分の一以下になる。 そのような小型発電機が完成し、家庭とオフィスと工場に普及すれば、電力会社からの送電線が不要になる。 遠方の発電所から送電する途中でエネルギーが浪費されるための送電ロスも、電磁波による障害もなくなってしまう」(14頁)同書は書名の通り「恐怖の放射性廃棄物」のことが書かれているが、この部分については明るい希望が持てた次第。