大晦日に転んでありがとう
段差に足を躓(つまず)いた。おっととと。これは転(こ)けるな。そう思った瞬間やはり転けました。場所はコーヨーという名のスーパーの前。車を誘導しているおじさんが、「大丈夫ですか。 すみません。 ここはよく転けるんですよ。 こんど直しておきますね」と言ってれたので御礼を述べる。「大丈夫です。 ありがとうございます」幸い無意識に両手が出て事なきを得る。手をついたところに何もなくてよかった。もし石やガラス・釘や画鋲なんてあったりしたらもう痛いのなんのである。これはついてる。気をつけて歩きなさいということだな。なんて思うとあの段差にまで感謝をしたくなる。段差さん、ありがとう。充分用心して歩行読書を開始する。段差に躓いたとき歩行読書をしていなかった。正月買いもんの人で賑わう様子を見ながら手ぶらで歩いていたのである。だから段差に躓いた。歩行読書後は段差にも躓くことなく実に安全快適に歩けた。どうやら私の場合、歩行読書が一種の安全装置になっているようだ。(よい子のみなさんはまねをしないように)「あ、原田さん。 本を読みながら歩くと転けますよ」市会議員のMさんに声をかけられた。「ああ、さっき転けました。 ハハハ…」昨日も歩行読書中この通りで女性に声をかけられた。昨日は私の講演会に来てくれたKさんだった。そんなことを思い歩行読書を再開すると、「こんにちは」とまたまた女性に声をかけられた。木下ブックセンターのお姉さんであった。実に楽しく有意義な歩行読書ができ感謝感謝である。本日出かけたのは正月用の日本酒を買うためである。しかし結局いいのがなく買わなかった。ああ三井さんの所で買っておけばよかった…。ところが家に帰ると驚きました。カウンターに一升瓶が置いてある。なんと名酒「秋鹿」だ。ご近所の方が持ってきてくれたらしい。ありがとうございます。夜は家族で鍋をつつき年越し蕎麦をいただく。濁酒(どぶろく)とウイスキー、それにいただいた秋鹿でやや酩酊気分。本日も「ああ、よかった。ありがとう」と感謝でき、一足お先の9時前に床に着く。紅白はもとより格闘技も討論番組も最近はもうどうでもいい私なのであります。