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カテゴリ:日記
昨日(23日)、友人と横浜のJR桜木町駅高架線下を歩いていて衝撃を受けた。80年代から、市民が落書きを描いていた数十メートルにわたる壁が白く塗りつぶされていたのだ。
落書きと言っても、ヒップホップカルチャーではグラフィティーといって、重要な要素とされる文化である。 渋谷などで横行するような民家への落書きではないし、桜木町のそれは広く知られるようにレベルの高いものだった。 壁のそばを見ると横浜市による「アート再生」のプロジェクトだというチラシが貼ってある。だが、卑猥な落書きが描いてある柱には何の手も加えていないところを見ると、街を愛していない単なるお役所仕事であることが明白だ。 かつて、イタリアの映画監督パゾリーニは消費社会によるイタリア文化の均質化を、「大量虐殺」と呼んだ。それに倣って言えば、これは横浜の文化の大量虐殺だ。僕はペンキ代の一円でも税金が使われているかと思うと、憤りを覚える。 白塗の壁の後には、上品な絵が描き始められていた。しかしそれらはまったくストリートの強度に見合っていなかった(書類審査あたりでパスしたからだろう)。 グラフィティアーチストやヒップホップ愛好家は怒りの声を挙げて欲しい。そして冷静に新しいスプレーを用意して欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年09月24日 05時16分16秒
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