ちょっと前の、飲み会の帰り道。
飲めない友人に送ってもらう車の中で、最後に送り届けられるオイ。
何の話しからか夜桜の話しになり、そういやずいぶんと見に行っとらんなぁ~って意気投合!
まだ21時前やし、どっかこのまま見に行ってみん?と聞かれれば、そりゃ~もう喜んで~と答えるオイ(V^-°)イエイ!
さて、どこに行こうかと考えて、夜桜の名所ともなればやっぱり酔っ払いがウジャウジャ転がっとるやろうなと。
となれば、花見客の少なくて、写真撮るなら風の弱いとこやろなぁ~ってことで、ダムの下の公園なんかいいんじゃない?と。
ということで行ってみると、人っ子1人どころか猫の子一匹おらん・・・┐(  ̄ー ̄)┌ フッ
まっ、この日はちょいと肌寒い夜ではあったしね(^^ゞ
おまけに夜桜とはいっても特にライトアップされとるわけでなく、ただ単に暗闇に街頭の光でボ~っと浮かび上がっとるだけやし^^;
友人と2人、ぐるりと一回り。
すると、「へぇ~こんな灯りでも結構キレイなもんやな~、それじゃオイは車で待っとるけん、ゆっくりしてよかばい!」と、さっさと車に戻ってく友人。
1人取り残されたお兄さんは、お言葉に甘えてあっちこっちウロウロしながらパシャパシャと(*^-^*)
夜桜を撮るのって、何年ぶりやろ?
前に撮ったときって、街頭に照らし出された桜が、なぜか全部緑色~┐(  ̄ー ̄)┌ フッ
そん時は分からんかったけど、今ならホワイトバランスを調整しとらんかったからって分かる。
で、ホワイトバランスを調整したり、いろ~んな撮影モードを組み合わせて撮ってはみたんやけど、やっぱり見たまんまの色は出ん(-_-;)
アップしとるのが比較的見た目に近い色ではあるんだけど、ちょっと違うんだよね・・・
もちょっと暖かい感じの色やったし~( ̄~ ̄;) ウーン
白い紙を撮って、それでホワイトバランス調整せい!って言われたけど、そんなもん持っとらんかったしな~
おまけにさすがに手持ちでは撮れず、街頭に押し付けたり、手すりの上に置いたりして固定しながら撮ったんやけどね^^;
もちろんシャッタースピードが遅くなっとるもんで、ちょっと風が吹いただけでブレ~ブレ~
で、風が止むのを待って、撮っては消し撮っては消し、移動して風が止むのを待って、また撮っては消し撮っては消し・・・
しだいに酔いも醒めてきて、ふと我に返った瞬間。
星も見えん真っ暗な夜。
誰もおらん公園で、淡い黄色の光を放って揺れる桜の木の下、ただ1人立ちつくすオイ。
そういや桜の木の下って、なんかしらんが埋められとるとかなんとかいう話しが、ふと頭に浮かび・・・
なんか急に、背筋がゾ~ッと・・・
急に気温が下がってきたような・・・
時計を見ると、もうとっくに22時半を過ぎとる・・・
さすがに悪いなぁ~っと、急いで車を止めた場所まで戻ると・・・車がない・・・
その辺を見回しても、どこにも車がない・・・
当然ながら、運転手もおらん・・・
ときおり吹く風に、桜の木々からカサカサという音だけが響く、夜中の公園。
冷たい光を放つ街頭の下、一人ぼっちなオイ・・・
これだけの数の桜の木。
その桜の木の数だけ、木の下には・・・
そういや、川を流れる水音が何で聞こえんのやろ?
どうして、虫の鳴き声も聞こえんのやろ?
ただときおり、頭上の桜からカサカサと・・・
これって・・・
やっぱり・・・
オイ・・・
置いてけぼりくらったんだよなぁ~(▼▼メ)オラー
ここで背後に白い着物着た女性が立っとって、ヒュ~ドロドロ~♪って効果音でも聞こえてきとれば、オイは泣いとったぞ~(T_T)
かといって、「ヤッホ~!よかったら私の白い着物で、ホワイトバランス調整してもよかよ~ヽ(´▽`)/~♪」って、陽気に出てこられたって、それはそれで困る(^_^;)
そういうときって、どうリアクションとればいいんやろ?
驚くべきか怖がるべきか、はたまた素直にありがとうって調整させてもらえばいいのやら・・・
もしかして、それってある意味ナンパか?
でも「桜の木の下で飲みましょ!」って言われてついてったら、桜の木の根の下やったらイヤやもんな~(ーー;)
そもそもそういう時って、何を飲まされんやろ?
やっぱり古酒なんかな~( ̄~ ̄;)ウーン
100年物の高級な麦なんぞ出てきたら、それは嬉しいんやけどなぁ~o(*^▽^*)o~♪
しかし、いくら100年ものの古酒でも、木の根の下での宴会はやっぱりヤダな・・・
でもねぇ~
正直に「オイは人間だからゴメンなさい(>_<)」って断るのも、なんか悪いような気がするし・・・
難しかねぇ~( ̄~ ̄;) ウーン
そんなこと考えとったわけじゃないけど、ずいぶんと探し回り、だいぶ離れたとこにようやく見つけた公衆電話。
運転手の携帯電話にかけてみると・・・
(*^-^*)「やっとおらんごとなっとるんに、気付いたとや~」って。
(ーー;)「やっとって、いつおらんごとなったと?」
(*^-^*)「お前と別れてすぐさ~」
すぐって、まったく待ってなかったんだね・・・( ■ ;)
(*^-^*)「実はな、お前が戻ってきた時おらんかったら驚くかなと思って、すぐ移動したとさ」
(ーー;)「・・・移動した?」
(*^-^*)「車を上の道に止めて、堤防のとこに1時間以上おったんやけど、イヤ~寒かった!」
(ーー;)「・・・お前は小学生か!」
(*^-^*)「でも上から見とったら面白かったぞ!お前はちょろちょろ動き回ったかと思えば、座り込んで岩みたいにちっとも動かんごとなったりな~」
(ーー;)「・・・バカじゃなかとか!」
(*^-^*)「そうしてお前見物しとったら急に警察が現れてな、イヤ~驚いたばい!」
(ーー;)「・・・多分、向こうの方が驚いとるぞ!」
(*^-^*)「変な人がおるって連絡あったって、オイはてっきりお前の事やと思ってこの下にいます!って教えたんやけど、お前はどっかの木の下に入っててな~」
(ーー;)「・・・( ̄◇ ̄;) ハゥー」
(*^-^*)「おかげでオイが職務質問受けてしもうたっぞ!どうしてくれる!」
(ーー;)「・・・アホじゃなかとか!」
(*^-^*)「散歩がてら夜桜見物に来たってことで納得してくれたんやけどな、さすがにそれ以上お前見物しとくわけにはいかんで、それで帰った」
(ーー;)「・・・黙って帰るなよ~(ーー;)」
(*^-^*)「しっかしよ~せっかく隠れとったとに、さっさと気付けよな~」
(ーー;)「・・・知るかボケ!」
まったく・・・( ̄ω ̄;) ブヒ~
この物騒な世の中、警察に連れて行かれてもおかしくない状況を、なんでわざわざ自分で作り出すかね~
でも変質者として捕まらんで、ほんとよかったよ~(ーー;)
と一安心したところ・・・
(*^-^*)「ところでずっと気になってたんやけどさ、さっきから無言でお前の後ろに立ってる人って誰?」と、突然。
「えっ(°口°;) !!」と声に出してと驚いて、パッと振り向いたところ、当然ながら誰もおらん・・・
すると受話器の向こうから、「ワ~ッハッハ!今のはやっと驚いたみたいやな~(*^-^*) やっぱり最後は正義が勝つんやな!」と・・・
おのれ~この小学生が~( ̄ー ̄)o゛プルプル
最後の最後で、小学生の手に引っかかってしもうた・・・_| ̄|○
しかし・・・
時間を忘れ誰もおらん公園で1人、置いてけぼりくらってることにも気付かず夜桜に夢中になっとるオイ。
寒さに震えながらも、オイが1人になったことに気付いて驚く姿を楽しみに待ち続ける友人。
なんか、どっちもどっちなような気がせんでもないようなそうでもないようなしたようなしなかったようなそんなこんななえらいこっちゃなすったもんだなすっとこどっこいな・・・┐(  ̄ー ̄)┌ フッ