＋＋ ミソジの休息 ＋＋

仕事帰りに郵便局に荷物を受け取りに行ったところ
窓口でなにやらもめている様子。

年老いた郵便職員に向かって、理由ははっきり分からないが男は、
イヤミたらしく、強い口調で言っていた。

「ちゃんと約束してくれますよね！」「守っていただけますか？？」
「私は期日を守って窓口に荷物を取りにきてるんですからね！」

「は、はい、申し訳ございません。こちらのミスです。ちゃんと守ります・・・
でも、他の職員の方にも確認が必要なので、はっきりと約束はできません。」

私が推測するに受け取り期日（保管期日）が来る前に荷物が戻されてしまったのか？
それにしても、こんなでかい声で明らかに自分より年上の人に向かって、、、失礼なやつ。
弱い人には強く言うタイプなのだろうか？この男は？？

（かなり腹立たしい。）

私は自分の受け取りの荷物を待ちながら、色々頭の中で考えてしまった。

「お待たせしました。」
「荷物重いですよ。」

へ？？てっきり封書だと思っていた私の目の前にミカンが入っていたであろうダンボールが。

「再配達しますか・・・？」

（担いで持って帰るか。。。いや、無理。）

「はい、お願いします。」

思わず優しい口調で返答していた。私。
隣ではまだもめていた。

「荷物はいつ取りにこられますか？」

「預かり期日までにはくるよ。」

「日にちをいつと言っていただけないと、その日に私がいるかどうか・・・」

「今度受け取れなかったら、保証してもらいますので。」

「それは、今回のお話とか関係ないことです！」

たどたどしかった郵便職員がはっきりとその男に発言した。
郵便職員の逆襲がはじまったのを背中で見届けながら
私は手ぶらで郵便局をあとにした。