＋＋ ミソジの休息 ＋＋

電車で爆睡自分の駅で飛び降りた
もうろうとしながらも、suicaをチャージ。
改札前で気がついた定期入れに定期がない


一気に目が覚めた

そういえば、精算して定期を触った記憶がまったくなかった。

「寝ぼけて定期おいてきちゃったんだ！！」

慌てて、精算機にいったけれど見当たらない。

「盗まれた！！」

ちょっと取り乱し気味で、駅員に状況を説明。

「明日にでもここに電話してみて下さい。
　届けがあるかもしれません。」

なんて機械的な受答え～～。。

私はそれでもあきらめきれず、駅員に食いついたが返ってくる説明は同じだった。

財布でも携帯でも、さっきまで自分の手元にあってそれが当たり前だったのが
無くなるって辛すぎる。愛着があるもん。

とりあえず、定期はないものの運賃は払い。
改札を出た。
納得がいかない。
改札の隅でバックに定期入れ、財布を入念に捜索。

「あれ？」

財布の中から緑色のカードが出てきた。

「あった」

私は寝ぼけて財布にしまっていたのだ。

「ありました～」

ものすごい笑顔で駅員さんに見つかった定期を見せびらかせた。
私はあまり知らない人にはこんな笑顔を見せない。
（当たり前か。）

「よかったですね。」

相変わらず、機械的な返し。。
私はひとり悲しくなったり、むかついたり、喜んだり、
改札口付近で劇団員