日本語教師のヨックン。

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• 頑張れ、のど。。

  　あ～あ、やっちゃった！　喉をやられて、声がすっかり変わってしまいました。　11月15日に暖房が入って、部屋の中は寒さを感じずに済むようになったのですが、　喉がすっかり乾燥して、つばを飲むと痛いという状態になりました。　その後、龍角散とのどスプレーとで、だましだまし授業に出ていたのですが、　週末に１年生たちを相手に会話練習をして、　５時間ほど、のどを酷使したので、　「この声、誰？」と自分でも思ってしまうような声になってしまいました。　今日は朝から夜まで、４組の学生たちと計６時間ほど会話の練習をしました。　明日は朝９時から夜10時まで、学生との予約でびっしりです。　それでも２年生になってから、初めて来てくれる学生もいるので、　キャンセルは絶対にしないように、今夜は体調を整えたいと思います。　初めての会話の練習の時に、教師からキャンセルされると、　学生のやる気に水をさすことになって、　学生たちに信用されなくなるからです。　明日、初めて私の部屋に来てくれる学生は、　去年は他の先生のクラスでしたが、日本人の先生との交流は一度もなかったそうで、　きっと緊張しながらも、勇気を振り絞って来てくれるのでしょう。　そんな彼女たちのために、明日はリラックスした雰囲気で、　彼女らからたくさんの会話を引き出して、　会話の面白さを感じてもらいたいと思っています。　頑張れ、私ののど。。。

  2011年11月19日

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• 若いは苦しい。。。

  　私は学生との会話の練習は完全少人数制を敷いている。　学生と話をする時は、相手は１人か２人、多くても３人まで。　会話の練習はだいたい２時間ぐらいだから、　学生が５人以上で来れば、一人一人が話す時間が少なくなる。　更に多人数で来る学生の中には、何も話をせずに聞くだけの者もいる。　何よりも、少人数の方が、私と学生の距離が近くなるという点が大きい。　大勢の時には話せないような内容でも、１人の時なら話すことができる。　学生の側も同じようで、１人で私の部屋に来ては、悩みを吐き出す学生が少なくない。　先日も２年生のある学生が、思い詰めたような顔で私の部屋にやってきた。　彼女は優秀な学生だが、最近、ずっと悩んでいて浮かない日々を送っているという。　彼女は寮生活をしていた高校生の頃、毎日、朝５時に起き、５時半から教室に入って、　夜11時まで勉強に明け暮れていたという。　他にやりたいこともあったのだが、大学入試に合格するために我慢していたそうだ。　当時、考えていたことは、大学に入ったら、自分が好きなことをしたいということだった。　しかし、大学２年生になった今でも、　やっていることは高校の時と同じで、毎日、教科書の暗記に明け暮れているのだそうだ。　教科書の大量の単語、文法、例文などを毎日、暗記し、試験に臨む。　いろいろな本を読みたいと、図書館から本を借りてきたが、　授業と復習に追われ、１ページも読まないまま、返却せざるを得なかったという。　暗記に身が入らないから、単語や文法は覚える前から忘れていき、　好きな読書もできず、　自分は毎日、いったい何をやっているのだろうと悩んでしまったのだそうだ。　彼女はもともと頭が良く、向上心も強いので、　１年生の時は、他の先生のクラスだったにもかかわらず、　毎週、私の授業に来て熱心に聞いていた。　彼女とは夜の10時を過ぎるまで、２時間ほどいろいろ話をした。　彼女以外にも、寮のルームメートとの人間で悩んでいる学生や、　卒業後の進路、恋愛の悩み、勉強の方法で迷っている学生など、悩みの内容は様々。　　さて、今夜と明日は１年生たち全員との会話の練習の日。　今年の１年生たちは、いつ、日本語で悩みを打ち明けてくれるようになるだろうか？　

  2011年11月18日

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• 先生のおかげです。。。

  　禁煙を続けて３か月が経過した。　２か月前ぐらいも、煙草がなくても我慢できたが、　今では我慢をするのではなく、　煙草に対する欲求が完全に消えて、吸いたいという気持ちさえ起きなくなった。　医者の先生の励ましも大きかった。　禁煙を始めて１か月ぐらいの頃、試しに１本だけ吸い、　そのことを医者に報告したところ、　「ああっ！　吸ってしまいましたか！」ととても残念そうな顔をされた。　私が煙草を吸わないように、心から心配し、願っているという気持ちが伝わってきて、　自分のためは勿論だが、先生をがっかりさせないようにしようという気になった。　12月の終わりに日本に帰った時は、　真っ先に病院に行って、「煙草は全然吸っていません。先生のおかげです」と　先生に報告しようと思っている。　今日の２年生の『会話』の授業では、　今まで緊張感と恥ずかしさ、自信のなさのために、一度も発言しなかった学生３人が、　なんと何回も、しかも大きな声で発言をして、　クラスメートたちを驚かせた。　実は、先週の授業が終わった後で、彼女たちを部屋に呼んで、　あれこれとお喋りをした。　そして、今日の授業でたくさん話すことを約束してくれた。　その通りに、彼女たちは、今学期、授業中、初めて手を上げて発言し、　それを何度も続けてくれた。　彼女たちも、クラスメートたちがどんどん上手になっていくのを見て、　悔しさはあったのだろうと思う。　その悔しさが諦めに変わらないうちに、何とかしてあげたいと思っていたので、　今日の授業での彼女らを見て、私もとても嬉しかった。　　私の禁煙の担当医もそうだが、教師はいつも学生の親身になってやらなければならない。　消極的な自分を捨てて、積極的になること。　単語や文法を覚えて、日本語が上手になることも、　教師にとって嬉しいことには違いないが、　学生が成長すること、これほど嬉しいことはない。　こういう嬉しさがたくさんあるから、こんな私でもこの仕事を続けることができる。　これからも、いつも学生の傍にいて、見守ってあげたいと思っている。。。

  2011年11月16日

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• シビアに。。。

  　中国の大学と日本の大学の違うところはたくさんある。　教育方法も違えば、内容も、「マルクス理論」や「毛沢東理論」など、　政治に関する授業もあって、やはり国が違えば、という感を強くする。　キャンパス・ライフも違うところが多いが、　その理由の一つとして、大半の学生が寮生活をしているということが挙げられる。　毎日、朝から夜どころか、朝から朝まで24時間一緒にいるのだから、　プライバシーはないに等しいが、結びつきはとても強くなる。　学年間の交流も多い。　先日、わが日本語学部の学生たち１年生と２年生が交流会を開いたという。　後輩が先輩にいろいろ質問をして、先輩が自分の経験を話すというものだ。　無論、教師は出席せず、学生同士で忌憚のない意見が続出したという。　日本語の勉強の仕方は言うまでもなく、　授業についてや、教師についてもいろいろな感想が話されたそうだ。　教師についての感想って、　つまり一人一人の教師に対する学生たちの評価が話題になったということだ。　１年生たちは、日本語を学び始めて１か月。　教師に対して、いろいろと思うところがあるようだ。　　学生たちはけっこうシビアに物事を見ている。　ちなみに、交流会に出席した２年生の学生曰く、　私に関しては、批判的な意見は出なかったようだが、　後で学生たちの機嫌を取るために、賄賂を渡しておこうかな（笑）。。。

  2011年11月14日

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• 先生、ありがとう。。。

  　やっと終わりました。　何がかというと、来週の授業で使う資料の準備です。　これがたくさんあります。　まず、　１、４年生の小論文対策用の、私自身の模範小論文。　　　　授業時間が限られているので、すべての小論文について対策を説明できないため、　　　　主なテーマで小論文を書き、注意点や書くべきこと、書き方などを説明したもの。　　　　（Ａ４　１ページ）　２、４年生の小論文対策用の、外来語集。　　　　国語辞典から主な外来語300語を抜粋し、英語のスペルと、日本語の意味、そして、　　　　その使い方を書き入れたもの。私のオリジナル。　　　　（Ａ４　７ページ）　３、４年生の小論文対策用の、諺、慣用句問題集。　　　　日本の各社の入社試験から抜粋したもので、同様の意味を持つ諺や反義的な意味を　　　　持つ諺も併記したもの。私のオリジナル。　　　　（Ａ４　８ページ）　４、２年生の「作文」授業の間違い集。　　　　２年生たちが書いた作文の中の代表的な間違いを１枚の紙に集めたもの。　　　　（Ａ４　１ページ）　５、２年生の「作文」授業の、全員の作文を構成を考えて書き直したもの。　　　　（Ａ４　24ページ）　６、２年生の「会話」授業で使う、教科書用の資料。　　　　教科書に出てくる単語や文法を使った例文集と会話練習例文。　　　　（Ａ４　１ページ）　７、２年生の「会話」授業で使う、慣用句集「目」。　　　　目を使った慣用句（目に付く、目が回る、目と鼻の先など）と、その例文を　　　　紹介したもの。私のオリジナル。　　　　（Ａ４　１ページ）　８、１年生の「発音」の授業で使う、教科書用の資料。　　　　教科書に出てくる単語と文法を使った会話練習資料。　　　　（Ａ４　１ページ）　９、１年生の「発音」の授業の宿題用の文法理解資料。　　　　教科書の文法を、例文を使ってわかりやすく説明した例文集。　　　　楽しく例文を読みながら、文法の理解と会話能力の向上を目指した資料。　　　　（Ａ４　１ページ）　以上を、ずっと作っていました。　２は以前から少しずつ書き溜めていたものが、今週やっと完成したのですが、　それ以外は毎週恒例でやっていることです。　しかし、今週は２年生の作文の添削と、学生との会話練習が多かったので、　なんとかかんとか、時間を無理やり作り出して、仕上げました。　資料作りの合間に学生たちと会話の練習をするのですが、　今日は、先日、「日本語に興味がなくなった」と言った２年生の学生２人と、　一緒にキャンパスを歩きながら、お喋りをしました。　発話をする前に、「うー」「えー」と言って時間がかかるのは、　頭の中が中国語でいっぱいになっているからですが、　それでも、何とか日本語で話そうと頑張っていました。　　今日、私とお喋りをしたことは、日本語の勉強を始めてから、　初めての嬉しかったことだそうで、　会話の練習が終わって、分かれる時、　「先生、ありがとう」と言って、笑った時の顔が忘れられません。　それだけでも、時間を縫って会話の練習に付き合った甲斐があったというものです。　更に２年生との会話の練習が終わって、外事弁に帰る途中で、　１年生たちに見つかって、取り囲まれてしまいました。　みんな知らない顔ばかりでしたが、それもそのはず、他の先生のクラスの学生たちでした。　どこで私を知ったのかよくわかりませんが、　やはりどんなに忙しくても、学生との交流を欠かしてはならないのは、　教師のエネルギーは学生からしかもらえないものだからです。。。

  2011年11月12日

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• 見知らぬ顔が。。。

  　毎週の金曜の夜と土曜の午前は、１年生たちとの会話の練習に当てているのですが、　明日の土曜日は、学生たちの活動があるとのことで、　今週は会話の練習を休みにしました。　ですが、来るわ、来るわ。　２人ずつぐらいで、次から次に１年生たちがやってきました。　中には全然知らない顔もあって、　聞けば、他の先生のクラスの学生でした。　他のクラスの学生とはまったく交流がないので、　どこから聞き込んできたのか知りませんが、　それでも、その勇気は評価してあげたいと思います。　キャンパスの中や、近くの商店街で会った時など、　駆け寄ってくる１年生もいますし、みんながなんとか日本語で話そうとしています。　だんだん会話のバリエーションが広がってきたので、　話したくてしょうがないのでしょう。　それはいいのですが、　今日中にやり終えてしまおうと思っていた、２年生の作文の添削が終わりません。　全員の作文を構成まで考えて書き直しているので、時間がかかります。　コンピューターで入力しているうちに背中がバリバリになってきました。　明日は朝から夜まで、２年生との会話の練習がぎっしり詰まっているし、　日曜日も同様です。　背中に大きなシップを貼りたいのですが、　手が届きません……。。。

  2011年11月11日

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• 今からでも。。。

  　２年前と３年前は、１年生を担当する日本人教師は私一人だった。　丁度、学生が多い年度で、１年生100人、２年生95人を同時に一人で担当した年もあった。　全員の日本語を上手にしようという意欲に燃えて臨んだのだが、　結局、全員と密接な交流はできず、　半分ほどは、ほとんど交流できずに終わってしまった。　その反省から、去年から大学側に、私の担当する１年生は必ず上手にするから　担当する学生の人数を少なくしてくれと、要求を出して、認めてもらったので、　去年は34人、今年は20人と少人数制を敷くことが可能になった。　とはいえ、去年も今年も、私の授業に他のクラスの学生が大量に押しかけて来るので、　結局50人以上を相手にすることになるのだが。　１年生全員を担当するメリットの一つに、　その全員を２年生の時に再度、担当できるということにある。　１年生の時から２年計画で鍛えることができ、　そうやって２年間を一緒に過ごした学生たちは、　３年生時の日本語１級試験で、他のクラスに比して圧倒的に高い合格率を誇っている。　その点、今年の２年生は、去年の状況がまったくわからない学生が半数ほどいる。　私が担当したクラスの学生が容易に聞き取れる日本語を、　他のクラスの学生には聞き取ることができない。　それも仕方がないことで、　１年生の時に、日本語を話す機会も聞く機会もほとんどなかったという。　学生が覚えた単語と文法は、授業中にすぐに使って、学生の耳に馴染ませ、　それを学生の口から発話させるようにしなければ、会話も聴解も上達するはずがなく、　教師が話す日本語も、学習が進むにつれて、速く話すようにしなければならない。　日本人の話す速さに慣れさせるために、　同じことを何度も言いながら、徐々にスピードを上げていくことも重要だし、　単語を入れ替えて、応用能力を鍛えることも必要なことだ。　今日、私の部屋を訪ねてきた学生は、　私が簡単な単語を、どんなにゆっくり話しても、聞き取ることができなかった。　紙に書けばすぐに意味がわかるし、試験の成績もいいという。　しかし、聞き取れない。　そして、彼女は日本語に興味がなくなったと言った。　なるほどと思ったのは、１年生の時に、日本語を話す喜び、　日本人の日本語を聞き取れた嬉しさ、　そういうことがほとんどなかったのだそうだ。　喜びがない勉強は、興味が失せるのも早い。　会話というと、話すことだけだと考えがちだが、聴解こそ会話の基本だ。　たくさん聞いて、それを真似することで発音がきれいになり、　発話もスムーズになる。　というわけで、今日来た学生とは、来週から毎週、時間を決めて　会話の練習をしようか、ということになった。　私がそう提案した時の彼女は驚きつつも、融けそうに嬉しそうな顔をした。　最初は１年生を相手にするような会話にしかならないだろうが、　耳が日本語に慣れれば、単語と文法はすでに学習済みだけに上達は速いだろう。　何事も遅すぎることはない。。

  2011年11月10日

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• 料理。。。

  　昨日、男の学生が私の部屋にやって来て、　今月の中旬に料理のコンテストがあるから、私に出場しないかと打診されました。　勿論、一も二もなく、断わりました（笑）。　日本に帰った時、毎日、食事を準備することは私の役目です。　だからいろいろなメニューを考えて、食材を揃え、時間をかけて準備をします。　それは、家族に対する私の感謝の気持ちがあってのことで、　どこの誰が食べるかわからないものを、わざわざ作ろうとは思いません。　もともと、人前で何かをすることも、　それで誉められることも、苦手な性分なのです。　誰かのためにと思うこと、これが、私のエネルギーです。　学生たちとの会話の練習を断わらないのも、学生のためにと思えばこそです。　だから、もし中国で料理を作るなら、　学生のために作ることはあっても、自分で食べるために作ろうとは思いませんし、　まして、コンテストのために作るという選択肢など、最初からありません。　料理は何を食べるかが重要ではなく、　誰と食べるか……これが私にとって一番重要なことなのです。。。

  2011年11月07日

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  父あり、遠方より来たる。。。

  　日曜の昼。　さて昼ごはんは何を食べようかと思案しているところに、学生から電話が掛かってきた。　聞けば、彼女の父が大学に来ていて、親子で私と一緒に食事をしたいということだった。　即座にOKして、３人で一緒に食事をした。　　　　　　　　　　　彼女は今年３年生だが、１年生の時、　他の同級生よりも早く、一人で私の部屋に会話の練習に来た学生だ。　そして、その時は２時間ほど散歩をし、その後、図書館の前のベンチに座って話をした。　それ以後、２年生が終わるまで、毎週、一度も欠かさずに私の部屋を訪ねてくれた。　　　　　　　　　　　３人で向かった店は、破街の中にある家庭料理の店で、　５年前から懇意にいている老板がいる。　彼は私に会うと、必ず煙草を勧めてくれる。　今回は学生のお父さんと、店の主人にダブルで煙草を勧められたが、　禁煙をしているので断わった。　　　　　　　　　　　　食べたのは、いずれも中国の代表的な家庭料理ばかりで、　上の写真は『家常豆腐』。　　　　　　　　　　　　これは『焼茄子』。　日本の焼き茄子とは全然違うが、やはり代表的な家庭料理。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スープは定番のトマトとタマゴのスープ。　　　　　　　　　　　　ビールを飲みながら、お喋りをし、美味しい料理を食べているうちに、　初めは少し緊張していたお父さんも、こんな表情になりました。　　　　　　　　　　　

  2011年11月06日

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• A ｈａｒｄ Weekend Ｎｏｏｎ。。。

  　昨日の夜と今朝とで、私のクラスの１年生たちの発音を直した。　７人ずつのグループが６回で、合計42人。　１グループにつき１時間の指導をしているから、計６時間。　今回の指導は「促音」「長音」「撥音」の３つで、　特に「撥音」は中国の発音の影響を受けやすいので、修正に苦労する。　それでもほとんどの学生は発音がきれいになって、　今後の会話練習に苦労をすることはなくなるだろうという実感は得た。　今のうちに直しておかなければ、　２年生になってから直すのは至難の業なので、　忙しくてもやるしかない。　発音の修正だけではなく、いろいろなことをお喋りしながら、　聴解の練習をさせたり、私の発話に対する返事をさせたり、　或いは学生たちをからかいながら、賑やかな雰囲気で交流をしたりして、　１年生たちの日本語能力と、日本語に対する興味を持たせることが目的で、　しかも学生の性格や能力、趣味や嗜好も知ることができる。　さて、今週の１年生との練習は終わって、　この後の時間は２年生、３年生、４年生との会話の練習に移る。　その合間に、４年生の小論文を添削し、　来週の１年生、２年生、４年生の授業の資料を作る。　その前に１時間ほど、昼寝をします。　では、しばらくの間、お休みなさい。。。

  2011年11月05日

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• 次のステップへ。。。

  　以前、この日記で書いたことがある、会話の時に英語と中国語を話す学生の後日談。　彼女は試験の成績が良く、日本語の作文も内容はともかく、　単語と文法の運用能力は他の学生に比して高い。　しかし、会話になると、途端にたどたどしくなり、　言えるはずの日本語を言わずに、英語と中国語に逃げてしまう。　これは１年生の時からの習慣のようで、　話せるはずのことを話さないことを、何度も注意したが変化はなかった。　そのことで、先月、私は彼女を叱った。　「叱った」と言っても、声を荒げるわけではなく、　こんこんと説明して、今のままでは彼女の会話の練習相手をするつもりがないことを、　はっきりと伝えたのだった。　その彼女が、先週の週末、私の部屋を訪ねてきた。　そして、たどたどしいながらも、すべての会話を日本語でやり遂げた。　その場に彼女のルームメートがいたので、　彼女を叱った時の経緯を話し、彼女が大きな進歩を遂げたことを評価してあげた。　それを聞いたルームメートたちは一斉に大きな拍手で彼女を讃えていた。　彼女が間違いを怖がる癖は、実はまだ抜けていない。　しかし、以前の自分から何とか脱皮して、成長をしようという意欲は伝わってくる。　そこから彼女の次のステップが始まるだろう。。。

  2011年11月02日

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• 忙しい？

  　学生たちが、ある先生の名前をあげて、　「あの先生はいつもとても忙しいです」と言った。　何故なかといえば、会話の練習をしたくて電話をしても、いつも、　「私は忙しいです」と言って、断わられるからだという。　私にとって一番忙しかったのは、１年生を私一人で担当していた２年間。　これが２年目には、１年生80人、２年生105人の合計185人が私の１人の担当になった。　それ以外に３年生全員をその前年に教えていたので、　ほとんど毎日、朝から夜まで、学生の相手をしていた。　　何よりも大変だったのは、　１年生を９人ずつ、夜の７時から１年生を部屋に呼んで、　発音を修正し、日常会話の練習をしていた時のこと。　９人ずつ一晩に３回、それを３日間、毎週続けるのだが、　それ以外に２年生の会話の相手を一人で請け負っていたり、　３年生や４年生とも会話の練習をしていたので、　すっかり疲弊してしまった。　それでも、本当に疲れた時は、学生たちもそれがわかるようで、　果物を買って持ってきてくれたり、ある者は薬を持参してくれたりした。　「先生、忙しい時は会話の練習をしなくてもいいです。無理をしないでください」　などと声を言ってくれる学生も何人もいた。　私自身は今、毎日、何組もの学生と会話の練習をして、　その合間に授業の準備に追われているが、忙しいことは忙しいのだが、　自分から学生に「忙しい」「時間がない」と言うことはないし、　今年はまだ、学生たちが「無理をしないでください」と言わないので、　やはり、まだ余裕があるのだろう。。。　

  2011年10月30日

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• 誕生日。。。

  　今日は10月29日。　私の奥さんの誕生日です。　お互いに、誕生日が来て嬉しい歳ではなくなりましたが、　それでも、メールで「おめでとう」のメッセージを送っておきました。　１年の３分の２は日本と中国とに別れて暮らしているので、　この次、日本に帰った時は、　冬休み中にやって来る私の誕生日と合わせてお祝いをしようと思っています。　宝塚大歌劇を見て、寄席で腹を抱えて笑い、　競馬場を巡る。　ああ、あと２か月で日本に帰ることができる。　毎日、目が回るほど忙しいけれど、　家族の応援が支えになっています。。。。　

  2011年10月29日

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  爪の垢を。。。

  　中国の大学に来て、まず驚いたことは、学生たちが非常に勉強熱心だということ。　いい大学に入るために、高校生の時は、　朝５時に起きて、６時にはもう教室に入って勉強を始めていたという。　そしてそれが夜の10時、11時まで続く。　そういう高校時代を過ごして大学に入った学生たちばかりだから、　今でも朝は早く起きて、ある者は教室に行き、　またある者は校内の公園で、教科書を大きな声で読み始める。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これは朝９時の風景。　既に１時間目の授業が始まっているので、学生が少なくなった状態。　河南省の学生が上海のような都会の大学に進学したければ、　試験で、上海在住の学生よりも、10点以上高い点数を取らなければ合格できない。　農村部の人口が沿岸部に流入しすぎないようにするための措置だそうだが、　そういうこともあって、誰もが皆、　日本では信じられないぐらい必死に勉強をしている。。。

  2011年10月28日

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• 若き日の。。。

  　学生たちも３年生、４年生ともなれば、日本の文学作品を読むようになる。　１年生の時に「あいうえお」から訓えたことを思うと隔世の感があるが、　学生たちと文学について話をしている時に、　芥川賞や直木賞の話題になることがあり、　そこから文芸春秋の話へと発展していくことがある。　私は以前、文芸春秋の『オール読物推理小説新人賞』の候補になったことがあるが、　そのことは学生たちに教えていないので、学生たちは知らない。　それでもいつか誰かに読ませる機会があるかと思って、　文芸春秋社が私の作品を雑誌に掲載する形で頁組みしてくれたものを持ってきている。　昨日、何十年ぶりかに、若き日の私が書いた作品を読んでみたが、　表現に若さや気取りが感じられるものの、　最後の場面では涙ぐみそうになってしまった。　　実は『オール読物推理小説新人賞』は赤川次郎や宮部みゆきなどを輩出した　由緒ある賞で、レベルが高い。　当時、他の出版社のコンクールに応募する選択肢もあったのだが、　私の奥さんが是非ともと『オール読物』に応募することを勧めたのだった。　いつの日か、学生たちに私の作品を読んでもらうときが来るのだろうか？

  2011年10月27日

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• 万歩計。。。

  　この夏から毎日、万歩計をつけて生活しています。　今、普通に生活をしていると１日の歩数は平均して15,000歩ぐらいで、　消費カロリーが500kcal.ぐらいです。　多い日は80,000歩ぐらい歩きますが、さすがに疲れます。　　毎日、学生が部屋にやって来るので、　天気がいい日は、一緒に散歩をしながら会話の練習をします。　目にしたもの、聞こえてきたものなどを話題にするので、　会話に詰まることなく、ずっと話し続けています。　会話の練習は、私がたくさん話すのではなく、学生に話をさせて、　単語や文法の間違いを直すことが優先なので、　話しやすい雰囲気で練習することが重要です。　１回の会話練習は２時間と決めているので、　それだけでも、結構な歩数を稼ぐことができますが、　授業がない時は、学生が順番に次々やって来るので、　この２時間を朝から夜まで、相手を変えて繰り返すことになります。　そうすれば80,000歩は優に超えます。　中華料理を食べても太らないのは、　この散歩のおかげもあるのだろうと思っています。　学生さんたち、ありがとう。。。　

  2011年10月25日

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• いつもどこかで。。。

  　中国の華中地方は、突然、寒気団がやって来て、　今日の朝の最低気温は５度。　明日は更に気温が下がるそうで、そろそろ冬かなという感じです。　そんな寒い日のこと。　授業から帰って来ると、外事弁の前で学生が私を待っていました。　何事かと思えば、彼女はバッグの中から何か取り出して、　「読んでください」と言うのでした。　私が「何？　ラブレター？」と聞き返すと、　「いいえ、ラブレターではありませんけど、私の気持ちです」とのことでした。　彼女と別れた後で読んでみると、　「この前、キャンパスの中で先生を見ました。　　先生は以前より痩せて、疲れているように見えました。　　私は先生に声を掛けようと思いましたが、　　会話が上手ではないので、先生を失望させないために、　　黙って先生を見ていました」　と、こんな内容でした。　「そして、これからもっと頑張って、会話が上手になります。　　その時は、先生とたくさん話したいです。　　私は先生にいつも感謝しています」　と結んでありました。　感謝されるのはいいのですが、　この前も、先生が学生と散歩しているところを見ました、　と言われたり、いつもどこかで誰かに見られている気がして、　なんだか落ち着かないなあという気分の今日この頃です。。。

  2011年10月24日

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  中国語の風。。。

  　１年生から電話が掛かってきて、中国語で何やら話しているので、　聞いてみると、今夜、１年生たちのパーティがあるから見に来てほしいとのこと。　そして、それを新任の先生にも伝えてくれないかということだった。　この大学では１年生の行事は、　今夜の『新入生歓迎のど自慢大会』を初めとして、　冬至の日の『餃子パーティ』。　年末近くの『元旦パーティ』と続いて、　年度末には『学部対抗合唱コンクール』がある。　以前、特に１年目や２年目の頃はパーティを見に行くたびに、　異国文化の中に放り出されたような気になったものだ。　それは勿論、嫌な気持ちではなく、新鮮な気持ちだったのだが、　周りのすべてが中国語で、しかも少数民族の衣装や伝統楽器の演奏などが、　眼前に次から次へと出てくると、　自分が異邦人であることを感じていたものだった。　今は何の違和感もなく、年中行事のような気楽さで楽しむことができるようになった。　これが経験ということなのだろう。。。　　　　　　　　　　　　琴の演奏に合わせて、中国の詩を朗読する学生たち。　　　　　　　　　　　　中国の古典劇を現代風にアレンジして演じた寸劇。　　　　　　　　　　　　英語学部の学生たちによる歌。　他にも出し物はたくさんあったのですが、　私のクラスの学生ではなかったので、写真はありません。。

  2011年10月22日

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• 発音の矯正。。。

  　１年生の授業も今週で３週間目になり、各人の発音の個別指導を今週から始めた。　隣の市の言葉が全然わからないというほど、各地にいろいろな方言があるので、　発音の修正も一筋縄ではいかないが、　一人ずつしっかり直しておかないと、２年生になってからでは修正は難しくなる。　学生たちの発音で特徴的なのは、　「たちつてと」が「ちゃ、ち、ちゅ、ちぇ、ちょ」になることや、　「さしすせそ」が空気が抜けたようになり、「し」が「すぃ」になること、　「はひふへほ」も同様に空気が洩れたような音になってしまうことがある。　河南省の南部では「なにぬねの」と「らりるれろ」の区別がない地方があって、　「さようなら」が「さようらら」になってしまう学生がいる。　或いは「～です」の「です」を殊更強く発音する学生も多い。　総じて苦手にしているのが「ん」の発音で、　「わかりません」の「せん」を口先で「すん」と短く発音する学生が多い。　初心者では「こうえん」「こううん」「こうおん」の区別はほぼできない。　というわけで毎年、50音図を一通り教え終わったこの時期から、　学生の発音を一人一人、個別に直す作業に取り掛かっている。　正しい発音に直すための指導法と根気が必要だが、　これから年末まで、１年生たちの相手をする時期が続く。　学生の発音を聞けば、教師の質がわかる。　これを肝に銘じて頑張っているところだ。。。　　　

  2011年10月21日

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• 小さな一歩。。。

  　１年生の授業が始まって３週間。　途中に国慶節で１週間の休みがあったり、運動会で５日間の休みがあったりして、　なかなか順調に進まないが、それでも賑やかな雰囲気で授業が続いている。　この大学の日本語学部には、授業の前に学生が教師の部屋に迎えに来て、　授業が終わった後はやはり教師の部屋まで送り届けるという伝統の習慣がある。　私たちの部屋から教室までたかだか５、６分の道のりだが、　これが学生と親しくなったり、日本語で交流するための貴重な時間になる。　特に１年生にとっては重要だ。　初めて接する日本人と肩を並べて歩き、いろいろな話題でお喋りをする。　このお喋りを通じて、学生の発音や単語と文法の理解度を測ることができるからだ。　そして、教室では見ることができない、学生の意外な面も垣間見ることもしばしばある。　毎回の授業のたびに学生たちが順番に迎えに来るので、　全員と交流できるし、その中からやがて長時間の交流へと移行していく学生もいる。　今日の授業が終わった時のこと。　迎えに来る当番は通常２人だが、今日は教室を出てから、　ずっと５、６人の学生が私の後をついてきた。　自分から話したいという気持ちになれば、しめたもの。　今年の１年生たちはきっと大丈夫だ。。。

  2011年10月20日

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  青島の海鮮料理。。

  　青島といえばビール。　市内のビール街にはオープンテラスの店がずらりと並び、　どの店でもビールと海鮮料理を味わうことができます。　　　　　　　　　　　上の写真は昼間のビール街で、客の姿は少ないが、　夜ともなると、光が溢れ、賑やかな喧騒に包まれます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鰆（さわら）と韮の餃子。　　　　　　　　　　　豆腐とイカのスープ。　　　　　　　　　　　お茶の葉とタマゴの炒め物。　同行した日本人の先生は、私と同じで辛い料理も油っこい料理もなんでもOKなので、　気を使うことなく、注文ができました。　夜は市内の中心にある美食街に行って、四川料理に舌鼓を打ちました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上の写真は私が好きな料理で、サツマイモの澱粉を固めて作ったもの。　見た目ほど辛くありません。　　　　　　　　　　　きのこを炒めたもの。　　　　　　　　　　　お馴染みの「水煮肉片」。　次からは２日目の夜、食べた料理です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　店に入ってから、水槽の中を泳いでいる魚を選び、それを料理してもらいます。　私たちが選んだのは、これ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中国はとても広いので、旅に出た先々で美味しい料理を味わうことができます。　しかし、やはり都会ですね。　２人、３人で一緒に食事をするとすぐに150元ぐらい飛んでしまいます。　新郷なんて３人なら50下もあれば十分ですから。。。

  2011年10月18日

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  ビールとワイン。。。

  　今日はネットの調子がいいので、今のうちに青島の写真をアップします。　青島はかつてドイツの租界だったので、市内には異国風情を感じる建物があります。　それらは４年前に訪れたので、今回のメインはビール博物館とロウ山でした。　ビール博物館は青島ビールの歴史や製造工程などを紹介していて、　平日の午前にもかかわらず団体観光客が大勢、観覧に訪れていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しかったのは、青島ビールの原酒を飲むことができたことです。　原酒だけあって、普通のビールより苦くて濃厚でした。　　　　　　　　　　　　ビール博物館を出た後、近くにある『ワイン博物館』に行こうとしたのですが、　道がよくわからず、通りすがりの老人に道を聞きました。　その時、その老人はこう言いました。　「ビール博物館はもう見たかい？　　つまらなかっただろう。それに比べるとワイン博物館は面白いよ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　老人の言うとおり、展示にも凝っていて、ワインらしい雰囲気もありました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こちらの博物館もやはりワインの試飲ができました。　ただ指定された銘柄だけで、それも１杯限定だったので、　もっと飲みたかったなというのが実感でした。　ビール博物館もワイン博物館も、どちらもビール街にあるので、　博物館を出た後は、ビール街で海鮮料理にありつきました。　その様子はまた後日。　最後におまけの写真をご覧ください。　　　　　　　　　　　これが私の泊まった部屋で、228元（2600円ぐらい）にしては広くて快適だったのですが、　　　　　　　　　　　何故か部屋の中にダイエットマシーンが置いてありました。　こんなの初めてです（笑）。。。

  2011年10月17日

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• 栄誉。。。

  　青島から無事に帰ってきました。　何の問題もなく、快適で楽しい旅でした。　その写真をアップしようと思ったのですが、ネットの調子が悪くて、　うまくいかないので、後日にします。　青島から帰って来るのを待っていたように大きなニュースが飛び込んできました。　日本の安田財団が主催した『日本語作文コンクール』で、　私の学生が一等賞に選ばれたのです。　今年の５月頃に書いた作文で、中国全土の学生が対象でした。　我が校からも50作品ぐらい応募しましたが、　中国全土では１万人以上の応募があったでしょうか。　その中で我が校は、１等賞が１人、３等賞が１人、佳作が１人という結果でした。　１等賞に選ばれた学生の作品は、テーマは『頑張れ！　日本人』で、　彼女は、日本にいる友達への手紙という形式の作文を書きました。　日本の友達から以前、手紙をもらい、その返事を出さないうちに日が経ち、　友達の家が大震災に見舞われたことを知って、　消息のわからくなった友達に、以前の住所に手紙を出し、　返事を出さなかった自分を悔いながら、　来るか来ないかわからない彼女からの返事を待っているという内容でした。　ただ１等賞と言っても、その上に最優秀賞が１人いて、　最優秀賞の学生は日本に１週間、旅行することができます。　１等賞の褒美は何かわかりません。　というわけで、彼女も私も、１等賞受賞は嬉しいことには違いないのですが、　悔しさも大きいという心境です。。。。

  2011年10月16日

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• いざ青島へ。。

  　国慶節の１週間の休みが終わったと思ったら、　今日から運動会が３日間あり、その後の週末と合わせて５連休です。　休んでばかりで申し訳ないのですが、　普段は朝８時に授業が始まり、毎晩10時まで学生と会話の練習をしていますし、　週末も朝から夜までひっきりなしに学生がやって来るので、　一人でのんびりできる日は一日もありません。　ですから、せめてこの運動会の期間だけはゆっくりしたいと思っています。　中国にいるのですから、学校の中だけで過ごすのももったいないということで、　今回は青島まで足を伸ばすことにしました。　以前の教え子に会うというのが最大の目的ですが、　もう一つ、新しく赴任した先生を青島に案内することも目的です。　私が初めて赴任した時、旅行をしたくても、その方法もわからず、　中国語にも自信がなかったこともあって、　結局、一人で旅行をする勇気を振り絞るまで時間がかかったことがあります。　一度、一人旅をしてしまえば、後でそれは自信になるのですが、　新しい先生は中国語ができないので、　私が同行することにしました。　というわけで、午後の飛行機で青島に行ってきます。。

  2011年10月12日

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• 誰もやっていない。。。

  　今朝、２年生の『会話』の授業をしながら、ふと新しいアイディアが浮かんだ。　午後からずっと、そのアイディアをうまく活用するための資料を作っていたのだが、　それも完成し、実行できる見通しがたった。　基本的にはスピーチだが、　１人でやるのではなく、２人でするというもの。　しかも漫才や普通のお喋りではなく、　もっと有意義で、話す人以外にも聞く価値があるというもの。　アイディアを転がしているうちに、　もともとの考えとは様相が変わってしまったが、　授業の中の貴重な時間を費やすだけの価値あるものになった。　　多分、どこの学校でもやっていない形態の授業になる。　あとは学生たちがのってくれるかどうか、という問題だけだが、　きっと大丈夫だろう。。。

  2011年10月10日

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• 再会の旅へ。。。

  　国慶節の１週間の休みが終わった後は、　週末とはいえ、木曜日と金曜日の授業が行われている。　１週間の休みに続いて、どうして週末も休みにしないのか、と　フランス人の教師が不思議そうに言っていたが、これが中国式なのかもしれない。　つまり土曜と日曜と授業をして、そのまま明日から月曜日の通常の授業が始まる。　そして、その後は水曜日から金曜日まで運動会のために授業は休みになり、　来週の土曜と日曜はカレンダー通りの休みになるので、５連休になる。　毎年、国慶節はどこでも人が多く、旅行も難儀するので、　旅行に行くならこの運動会の時が平日でもあり、　国慶節が一段落した後のエアポケット状態になるので、都合がいい。　今年は、この運動会の時期に荊州に行こうと思っていた。　荊州は武漢からバスで４時間ぐらいのところで、　三国志の関羽が城主をしていて、それが復元されているところ。　ところが、数日前に急遽、行き先を荊州から青島に変更した。　青島の大学で村上春樹の翻訳を学んでいる院生からメールが届いて、　彼女も院生を卒業する前に私に会いたいと書いてくれたからだ。　彼女は４年前、私の学生だった頃、　非常に懇意にしてくれて、私の中国語の発音を根本から直してくれた学生だ。　私の中国語はまったくの独学だが、　彼女が発音を直してくれたおかげで、中国人相手に通じるようになった。　その後、４年生になって担任が他の先生に変わっても、ずっと私の部屋に来てくれたし、　今でもメールで近況などを連絡してくれる。　青島は観光地も多いので、そこは勿論訪れるが、　「私は美人になりましたよ。他の人がどう思っているかわかりませんけど」　「彼氏と先生がそう思ってくれれば、それで充分ですよ」　こんな話ができる彼女との再会が何よりも楽しみだ。。。

  2011年10月09日

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• たった４杯で。。。

  　先日、日本語学部の主催で中国人教師と日本人教師が一同に会して食事をした時のこと。　今年、赴任していらしゃったM先生が、　中国人からの白酒攻勢に音を上げて、こうおしゃった、　「もう飲めません。たった４杯で夜も眠れず」　その言葉を聞いた時、我が意を得たり！　という感じがあって、とても嬉しかった。　「たった４杯で夜も眠れず」というのは江戸時代の狂歌の中の一節だからだ。　江戸時代末期、アメリカのペリー提督が黒船で浦賀に来航した時、　日本人は驚き、国内が騒然として、やがて徳川幕府の崩壊につながっていった。　その様子を表したのが、次の狂歌。　太平の眠りをさます上気煎　たった４杯で夜も眠れず　「上気煎」とは当時の銘茶の名前で、黒船の「蒸気船」とかけてある。　つまり銘茶を４杯飲んでしまったので、目が冴えて眠れないという意味と、　僅か４隻の蒸気船によって太平の世から起こされてしまったという二つの意味が、　この狂歌には含まれている。　異国にいるとはいえ、普段、ずっと日本語ばかり話しているが、　学生を相手にした時は、ついわかりやすい単語と文法を使ってしまう。　１年生と２年生の担当ともなると、どうしてもそうなる。　４年生が相手だと、時に高尚な文学論議にもなるが、　やはり学生がどこまで理解しているのかを探りながらの会話になってしまう。　だからいつの間にか、通の日本語に飢えている自分を発見することもある。　「たった４杯で夜も眠れず」　そのフレーズを耳にした時の嬉しさは、本当に久し振りのものだった。　ああ、日本語っていいなあと実感したものだ。。

  2011年10月07日

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• 噺家。。。

  　１年生たちとの初顔合わせから１週間。　授業をしたのは２回だけですが、39人の学生たちの顔と名前が一致するようになりました。　次の授業からは「あなた」ではなく、学生の名前を直接呼ぶことができます。　さて、今日は外事弁の招待による鄭州への観光へ行ってきました。　これまでに何度も行ったことがあるので、　私にとっての今回の目的は新しい先生とたくさん話をすることでした。　そして新しい発見がありました。　それは新しく赴任していらっしゃったM先生が落語好きだとわかったこと。　実は私も寄席が好きで、東京で仕事をしていた頃は東宝劇場や末広亭などに、　時折通っていたものです。　M先生との話の中に、いろいろな噺家の名前が出てきました。　桂米朝、桂枝雀、桂春団治、三遊亭円家、林家こん平など。　私が好きだったのは柳家小三治と先代の三遊亭圓楽、桂米丸、　そしてタレントとしてではなく、落語家としての桂ざこば。　テレビで見るお笑い番組と寄席での出し物は全然違っていて、　寄席では話芸を堪能しながら、大笑いをすることができます。　末広亭で小三治師匠の噺を聞いた時は、　私の席の隣に父が座っていた。　用事があって東京に来ていた父寄席案内したのだった。　父と並んで席に座り、大笑いをしていたあの時がとても懐かしいです。　そういえば、大学時代、Rock研究会に入ってRockばかり聞いていた私に対して、　うちの奥さんはSingingクラブでピアノの弾き語りをしたり、　落語研究会に入って大学の高座に立ったりしていたのでした。　冬休み、日本に帰ったら寄席にでも行ってみるのもいいかな、という気になっています。。

  2011年10月05日

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• Hello old friends。。。

  　１週間の連休の４日目。　予定は何もなかったものの、意外に起伏に富んだ一日でした。　　昨夜は夜３時まで本を読んでいたため、起床は８時半。　その前の日もやはり夜中の３時まで本を読んでいました。　次の日の仕事を気にせずに読書に没頭できるのは今だけですから、　せいぜい読もうと思っています。　起きてから、昨日までに作った１年生用の資料を校正して、　例文を入れ替えたり、単語の解説を書き換えたりなどしながら、　気分転換にメールをチェックすると、　１年前に日本に留学して、今はそのまま日本企業に就職した学生からのメールと、　２年前に卒業して、今、青島の大学で日本文学を研究している学生からのメールが　ほぼ同時に届いていました。　どちらの学生も私にとって思い出深い学生で、語り始めればきりがありませんが、　二人とも、「先生に会いたいです」と書いてくれました。　　　午後は３年前に卒業して、今、上海の日本企業で企画の仕事をしている昔の教え子が、　私と話をするためだけに、わざわざ上海から私の部屋に来てくれました。　私が初めて学生の家に行ってミニ・ホームステイをしたのが、実は洛陽の彼の家でした。　たどたどしい中国語で彼の家族と交流して、　あの時、中国人の心の優しさを身をもって感じたのでした。　今まで10人以上の学生の家に招待されて、家族と交流しましたが、　そのスタートこそ、彼の家でした。　彼と３時間ばかり話をし、再会を約して別れ、　部屋でインターネットを見たところ、　「シンボリルドルフ死す」のニュースが！　その瞬間、いろいろな映像が甦ってきました。　ルドルフに限らず、競馬について話をすれば、一晩あっても足りません。　嗚呼、合掌。。。

  2011年10月04日

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• 資料作り。。。

  　１週間の連休の３日目。　今年度から１年生の教科書が新しいものに変わったので、　この連休を利用して新しい資料作りをしています。　以前の教科書は文法を詳しく理解させることを目的としていたので、　学生たちにとっては理解し難く、掲載されている例文も実用的ではありませんでした。　今回の新しい教科書は会話重視になっているので、　楽しみながら日本語を学べるという利点があります。　しかし、文法の理解力を養うという点では物足りなさも感じるので、　会話はきっと上手になるでしょうが、読解などの試験に対応できるかが疑問です。　というわけで、今、作っている資料は、　実用的な会話能力を養いながら、文法力も同時に伸ばせるようなものにしています。　　毎年１年生を教えているのですが、　卒業生たちは口々に「先生が作った資料は今でも大事に持っています」と言ってくれます。　今年度からの新しい資料も、学生たちにずっと大事にしてもらえるような　面白くて、中身の充実したものにしようと思っています。。。

  2011年10月03日

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• さて。。。

  　Ｙという学生がいる。　陽気で勉強熱心、試験の成績も良く、会話の練習にもよくやって来る。　しかし、彼女、日本語の会話がからっきしできない。　どもっているかのように、同じ単語を何度も繰り返して、話が前に進まない。　教科書をスムーズに読むことはできるのだが、　目の前に文字がなければ、途端に会話がぎくしゃくしてしまう。　特に彼女にとって大きな問題になっているのが、　日本語を話しているはずなのに、英語や中国語が頻繁に出てくること。　それも本人が気がつかないうちに英語と中国語を発しているようだ。　また、時には日本語で言い表せない時、確信的に中国語に逃げることもある。　この１か月、彼女と何度も会話の練習をしたが、　まるで進歩がない。　　彼女は１年生の時は私のクラスではなく、他の先生のクラスだったが、　日本語が上手になりたかったから、という理由で、　毎週、私の授業を聞きに来て、一番前の席に座って私の授業を聞いていた。　だが、私と会話の練習を始めたのは、２年生になって、今学期に入ってからのこと。　私と会話の練習をすることは楽しいと言って、度々、私の部屋に来るのだが、　彼女が話している間、他の学生は彼女が話し終わるのをずっと待っているという状態。　何しろ、話が前に進まないのだ。　ただし、聴解は問題がない。　しかし、そのために、他の学生への私の話かけを、中国語で通訳しようとしてしまう。　他の学生の進歩の妨げになるからやめなさいと言っても、　とまらない。　やはり１年生の時から日本語で話すという習慣をつけることは重要だと、　彼女を見ていて、あらためて思っているのだが、　さて、彼女をどう指導すればいいのだろうか？　

  2011年10月01日

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• 環境が整った。。。

  　今年の１年生を担当する日本人教師は３人。　一昨年まで私一人で担当していたことを思うと、隔日の感がある。　３人のうち、１班は１人で、２班を私ともう一人の先生の２人で担当する。　私と同じ２班を担当する先生は女性で、９月に中国に来たばかり。　中国で授業をするのも初めてなら、日本語がわからない学生に授業をするのも初めて。　というわけで、授業の前から、私のところに何度も相談に来てくれた。　授業の進め方から、教える単語、学生との交流の仕方など、　授業で使う資料や写真も貸してあげたりもした。　そして毎回、私の授業に来て、いろいろ参考にしようとしてくれる。　今日、彼女の授業を聞きに行ったが、　学生の発話を引き出しながら、賑やかな授業をやっておられた。　我が意を得たりと思ったのは、昨日の私の授業を見学していた彼女が、　今日の彼女の授業で、昨日、私が教えた内容を学生たちに復習させたことだ。　私も彼女の授業を見に行って、次の授業では彼女が教えたことを復習させるから、　学生たちにとっては単語や文法の定着が格段に上がるだろう。　今週は40人が一緒に授業を受けたが、　次回からは10人ずつの少人数クラスに代わる。　１人の学生が１週間に１回、日本人教師の授業を受けるのが原則だが、　私のクラスの学生は、私の授業と彼女の授業の両方を聞きたいと言っている。　それは私たちも望むところで、　日本人教師の授業を聞く機会が増えれば、聴解能力も伸びる。　１年生たちの日本語能力を高める環境は、去年までより確実に高まった。　１年後の学生たちの成長が楽しみだ。。。

  2011年09月30日

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• 

  悲喜こもごも。。。

  　中国では10月１日は国慶節（建国記念日のようなもの）で、　わが校も明後日から１週間の休みに入ります。　校内でも国慶節気分が高まって、あちこちで飾りつけが進んでいます。　　　　　　　　　　　その国慶節に先立つ昨夜、日本に留学する学生の面接が行われました。　12人が面接を受けて、４人が合格しました。　全員が去年と一昨年、私の学生でしたが、　その中の秘蔵っ子も、昨日の面接で高得点をあげて、見事、留学生に選ばれました。　今の３年生の中に、１年生の時から個人的に頻繁に会話練習をしていた学生が４人いて、　その中の２人は既に今月、日本に行っていますから、　これで秘蔵っ子たち４人全員が日本に行くことになりました。　昨日の夜は、面接で落ちた学生たちも部屋にやって、いろいろ話をしました。　その後、やはり落ちた学生からメールがあって、　そこにはこう書いてありました。　「先生、面接は失敗しました。　　もともと、それほど自信があったわけではありませんが、　　やっぱりとても悲しいです」　　そして、私は次のように返事を出しました。　「終わったことはどうしようもないから、　これからは中国で日本語が上手になりなさい。　　そして、いつかきっと日本に行くチャンスを掴みなさい。　　私もあなたがもっと上手になるように、厳しく指導します」　　彼女からの返事はこうでした。　「先生、ありがとう。　　感動して、私は今、泣いています。　　これからもよろしくお願いします。　　それでは、お休みなさい」　面接で合格した学生は、国慶節、家に帰って家族と一緒に喜びをわかちあうことでしょう。　失敗した学生も、国慶節の間に気持ちを入れ替えて、また頑張ってくれるはずです。。。　

  2011年09月29日

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• さて次は。。。

  　昨日、今年の１年生の初めての授業をしました。　賑やかで、教師と学生、中国人と日本人の垣根が取れた授業ができました。　笑ったり、驚いたり、感心したりと盛りだくさんな内容で、　学生たちの感想も、　「こんな授業のやり方はとても新鮮で、日本語に対する興味が強くなりました」　「初めて会った日本人はとても可愛くて、優しいです」　「これから先生と一緒に日本語を勉強することは光栄です」　「私は先生の授業が大好きです」　など、お世辞交じりの評価をしてもらいました。　私の、今年の目標は、今年の１年生たちを去年の１年生たちよりも上手にすること。　他の大学の日本語学部の学生たちより高いレベルにすること、です。　　さて、あとは学生たちの名前を全員覚えなきゃ。。。

  2011年09月28日

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• いざ、明日。。。

  　今夜は日本語学部の主催による新任日本人教師歓迎会が開かれた。　私は勝手知ったる人ばかりなので、末席でただ食べたり飲んだりしただけだった。　困ったのは中国人の先生たちが煙草を勧めてくること。　日本で禁煙外来に通って、禁煙を続けているのだが、　嫌いではなく、また酒を飲んだ時の煙草は美味しいので、　吸いたいという気が起きたが、そこはやはりグッと我慢をして、　１本も吸わずにすんだ。　さて、明日は今年度の１年生たちの初めての授業。　というわけで、今、ちょっと緊張しています。　何故なら、日本語がどういう言葉か知らず、また日本人に会ったこともない学生たちが、　明日の教室で私を待ち受けているわけで、　その学生たちが楽しみ、日本語に興味を持てるような授業をしなければならないからだ。　　１年生に授業をするのは、今年で４年目だが、　どの学生に聞いても、１年生の初めての授業は印象に残っているという。　今年の１年生たちも、一生の思い出に残るような　面白くて、日本語に興味が持てて、来週も聞きたいと思いたくなるような授業を、　明日も是非、やりたいと思っている。　今夜は緊張して、なかなか眠れないだろうな。。。。

  2011年09月26日

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• 朝から夜まで。。。

  　激動（？）の週末が終わった。　授業がなかった金曜日から日曜日までの３日間は、　朝から夜まで切れることなく、学生たちが部屋にやって来た。　ある者は１人で、ある者は２人で、或いは３人で、とそれぞれだが、　１日当たり13人平均で、この３日間で40人ほどの学生と会話の練習をした。　　学生との会話の練習は、ただ単に、学生たちの発話能力を高めるだけではなく、　私の日本語を聞かせながら、忘れていた単語や文法を思い出させることにも意義がある。　だから、会話の練習によく来る学生は単語や文法の定着率が高くなり、　聴解や発話だけでなく、試験の成績も良くなるようだ。　学生と会話をすることは、私にとってもメリットがある。　学生たちと親しくなり、その人となりがよくわかるようになるからだ。　学生の性格や嗜好を知ることは、授業をする時にも役に立つ。　そして、学生の間違いの特徴を掴めば、指導もしやすくなる。　大学での授業を見ていて、いつも思うのは教えっぱなしで終わってしまうこと。　以前教えた内容を学生たちが理解しているかどうかを、　気にしている教師はいない。　そこまで気にかける必要はないかもしれないが、　以前教えた内容をフィードバックすると、理解が進み、頭への定着率は間違いなく高まる。　私は前回の授業で教えた内容は、次回の授業で必ず復習するようにしているし、　学生と会話をする時も必ず、以前教えた単語と文法を取り入れるようにしている。　自分が話すだけでなく、学生たちにその単語と文法を話させるように仕向けたりもする。　　まあ、何はともあれ、学生たちが私と話をしたいと言って、部屋に来てくれることは、　嬉しいことには違いないし、そういう学生たちのおかげで、　異国でなんとかかんとかやっていけている。　忙しく、時に疲労を感じることはあるが、　教師にとって、学生たちに慕ってもらい、　その学生たちの日本語能力が目に見えて高くなることほど、　嬉しいことはないからだ。。。

  2011年09月25日

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• BGM。。。

  　２年生の『作文』の授業では、学生が作文を書いている間、　BGMとしてCDプレーヤーから音楽を流している。　流す曲はBeatles、Bily Joel、Eagles、女性ヴォーカルなど。　作文を書く時に邪魔にならないような曲を選んでかけている。　子供の頃から洋楽に親しんでいたので、　中学生になると、覚えたての英語の曲を日本語に翻訳（の真似ごと）をしたり、　自分でRock雑誌のようなものを作って、友達に読ませたりしていた。　その後、Rockだけではなく、クラシックやシャンソン、現代音楽などと範囲も広がった。　だから大学で英文学を専門に選んだのは、自然の流れだった。　「英語」ではなく「英文学」を選んだのは、小説を読むことも好きだったから。　大学に入って、東京での生活が始まると、　まずやったことはアルバイト。　大学の授業は最初の１週間だけ行ったが、まるで魅力を感じなかったので、　翌週からはアルバイトに明け暮れ、稼いだお金で本とレコードを買い漁っていた。　それこそ、音楽と活字に埋もれた生活で、　知り合った友達も洋楽好き、活字中毒という者ばかりだった。　そういう生活を続けているうちに、いつの間にか翻訳家になりたいという夢は消え、　作家になりたいなどと大それた夢を抱くようになった。　それも新人賞の最終選考に残っただけで終わり、　紆余曲折があって、今、中国という異国で日本語教師をしている。　それでも手当たり次第に読んだ純文学や古典、歴史小説、推理小説などが、　今の仕事に大いに役に立っていて、学生たちと文学論議をしたりすることもあるし、　日本語が専門の日本人教師の皆さんとも話題を共有することもできる。　先日は安部公房の作品について、日本人の先生方と話をした。　洋楽はどうかというと、　アメリカ人やフランス人の先生と交流する時、　洋楽や洋画などの話題で盛り上がることもあって、大いに役に立っている。　　作文の時間のBGMとして洋楽を流していると、　あの時、あの頃のことが甦ってきて、感慨深いものがある。。。

  2011年09月23日

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• 授業空間。。。

  　今日の最高気温は27度で、最低気温が13度。　この13度という気温は、数日前の最高気温だった。　　昨日は午前二つ、午後一つの計三つの授業をこなして、さすがに疲れたけど、　その分、今日は授業がないオフ日。　それでも３時と５時に（或いは夜も）学生たちがやって来るので、　その相手をしなくてはならない。　昨日は夜、他の先生（中国人）の授業を見に行った。　以前は、ほかの先生の授業をしばしば見に行ったものだが、　最近ではほとんど行かなくなった。　昨夜の授業は、私が担当している２年生の、しかも新しい授業だったので、　ちょっと様子を見に行ったのだった。　その授業の先生は若い女性で、以前から私が懇意にしている方で、　昨夜の授業もその先生らしく、学生たちにたくさん話しかけながら、　返事を引き出し、賑やかな授業空間を作っておられた。　授業が終わった後で学生たちと話をした時、学生たちは口々に、　「○○先生は凄いです！」「面白かったです」と言っていた。　授業が面白いという言葉は、実は学生たちからはなかなか聞くことができない。　「面白い」とは単に冗談を言って笑わせるだけではなく、　新しい知識や新しい発見を学生たちに与えることでも、授業は面白くなる。　学生たちに興味を持たせ、知識欲を満たしてやり、賑やかで、楽しく、期待してもらえる。　私自身が受けたくなるような授業を、学生たちに受けさせたいと思っている。。。

  2011年09月22日

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• 歳を取る。。。

  　以前、『オール読物推理小説新人賞』の予選を勝ち抜いて、候補作にノミネートされた時、　最終選考審査員の都築道夫さんから、誌面で次のような批評をいただいた。　「この人は海外のハードボイルド小説などを読んでいないようだ」　他にも、森村誠一や夏樹静子、逢坂剛などからも手厳しい批評をいただいたが、　都築道夫さんの言葉は、今更ながら、なるほどと納得できる。　確かに、当時も海外翻訳小説をたくさん読んでいたが、　大抵の場合、ストーリーの面白さを追うことに意識が費やされ、　言葉の使い方や文章の味わいなどには目を向けることはなかった。　当時、読み漁ってたのはクリスティ、クイーン、ヴァン・ダイン、アイリッシュなど　本格ミステリーが大半だったからだ。　今では書店の小説コーナーにある作品なら和洋を問わずどんなジャンルでも読むが、　最も読みやすく、至福の時に至ることができるのは、　やはり海外翻訳小説であることが多い。　中でもジェフリー・ディーヴァー、マイクル・コナリー、ジョン・グリシャムらの作品は　読み始めるとページを置くことが難しくなる。　ストーリーの面白さもさることながら、翻訳の文章が素晴しいからだ。　池田寿美江、古沢嘉通、白石朗諸氏の翻訳は、　言葉の使い方の上手さに唸らされるし、行間から現場の臭いが漂ってきそうに思える。　他にはフランシスの作品を翻訳していた菊池光さんの文章も大好きだが、　残念ながら、昨年亡くなってしまわれた。　まだ若かった頃に書いて、新人賞の最終選考に残ったあの作品も、　今、書けば、当時とはまったく違った作品になったはずだ。　当時、ある程度の自信を持っていた作品だが、　今読めば、やはり文章が若い（というか、幼い）と自分でも感じてしまう。　だから歳を取るというのも、まんざら悪いことではない。。。

  2011年09月20日

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• 英語のリハビリ。。。

  　この大学には日本人以外の外国人も教師として赴任して来ている。　アメリカ人、フランス人、イタリア人、ウクライナ人、韓国人などだ。　外国人教師は基本的に食事は外事弁の食堂で摂ることになっているが、　自分の部屋で自炊している者もいれば、私のように学生食堂や破街で食べる者もいる。　外事弁の食堂の料理は外国人向けの中華料理で、　本場の中華料理に比べて、味が薄く、油も少ない。　私は１週間に４回か５回は外事弁で食べるが、　それは味が好みだというより、　日本人教師との人間関係を友好に保つためという側面が大きい。　本当は学生たちとわいわい言いながら食べるほうが好きだ。　今年はフランス人の先生もよく外事弁の食堂に来るので、　彼とは英語で交流することになる。　学生時代は専門が英文学だったので、　「話す」よりも「読む」が中心だったが、　それでも英語は一応、普通の交流はできるレベルにあった。　それが、今では英語がまったく出てこなくなり、　英語を話しているつもりが、中国語が混じってしまうことがよくある。　やはり普段から話す習慣をつけておかなくては、　言葉はどんどん忘れてしまう。　もともと大学で英語（英文学）を専門に選んだのは、　子供の頃から洋楽ファンで、Rockをずっと聴いていたからで、　歌詞を追いながら、それを日本語に訳したりしていた。　一時は本気で歌詞の翻訳家になろうと思ったほどで、　音楽雑誌を読み漁っては、自分でもミニコミ誌を発行したりして、　朝から夜まで、ずっとRockを聴いていたものだ。　思えば、あの頃が英語力のピークだった。　今学期の目標の一つは、英語力のリハビリをすること。　衰えた英語力を、日々の鍛錬によって、往年のレベルに戻す。　これは是非、達成したい。。。

  2011年09月18日

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• T先生へ。。。

  　T先生へ：　先日、お会いした時に「１班の学生をよろしくお願いします」と言われましたね。　その言葉はあれからずっと、私の心の中で響いています。　１班と２班、分け隔てなく指導していこうと思っています。　今週は、１班の学生たちが次々に私の部屋を訪ねてきました。　張銀暁、黄玉静、李カ、陳青杰、朱程遠、袁文菲、王丹、付培培、ヱン紅輝、遊明月、　鄭?、牛鳳妍、ヱン玉陽、王爽……などなど。　中には１週間に２度、３度、訪ねてくれる学生もいます。　日本語での会話の機会に飢えていたのか、　２班の学生の会話能力と比べて危機感を感じたのか、　或いは単に、私に興味を持ったのか、　理由はそれぞれでしょうが、誰もが一生懸命に話そうとします。　そして日本語での会話の重要性と楽しさがわかったようです。　まだ２班の学生と比べると、たどたどしかったり、忘れている単語も多いようですが、　それも間もなく解消するでしょう。　日本語が上手か下手かではなく、　今は、たくさん話したいという気持ちを持ってくれただけでも大きな進歩です。　１班の学生はT先生をとても懐かしがっています。　いずれ機会があれば、成長した教え子の姿を見てもらいたいと思っています。　その時まで、先生の教え子たちの日本語をもっと上手にしておきます。　　では、またお会いできる日まで。。　

  2011年09月16日

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• 手応え。。。

  　私の今年の担当は、１年生の『発音』、２年生の『会話』、『作文』　そして４年生の『作文』という４種類で７つ（14時間）の授業。　去年もそうだったので、特に違和感はない。　４年生といっても、彼女らが１年生と２年生の時は全員、私の学生だったので、　既に旧知の間柄だ。　しかし２年生の２つのクラスのうち、　２班は去年、私が担当したが、１班だけは、他の先生の担当だったので、　私とは交流がない学生が多い。　まず、この今年、初対面の２年生１班の学生たちと親しくなることが、　今年度の第一の仕事になる。　それでもこれまで２回授業をして、私に対して親近感を持ってくれたのかどうか、　今週は、その１班の学生たちが次々に私の部屋に来るようになった。　去年、日本人の先生との交流が少なかった学生たちなので、　最初は緊張しながらやって来るが、話をしているうちに緊張が解けて、　口数も多くなり、笑いも増えてくる。　２年生を担当しているのは、毎年、私一人なので、　なんとか２年生たちの日本語を上手にしてあげたいと思っている。　初めて顔を合わせた学生が、次々に部屋にやって来ることで、　今年もなんとかやっていけそうな手応えを、今、感じているところだ。。。

  2011年09月15日

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• うら若き乙女も。。。

  　こちらに来てから２週間。　その間、一日とて布団を干せる日がありません。　ずっと雨で、今日も朝のうちは曇っていましたが、また雨が降ってきました。　この２週間で、１年分以上の雨が降っているような感じです。　それでも、新入生たちは迷彩服の軍事服に着替えて、　今日から今月いっぱい軍事教練が続きます。　この軍事教練は行進やランニング以外にも射撃訓練もします。　勿論、射撃の型を学ぶだけで、発砲はしませんが。　以前は朝の７時から夜11時頃まで、一日中やっていたものですが、　去年などは朝８時から午後５時までと、随分簡略化されました。　内容も、体力強化だけでなく、地面に座って歌を歌ったりするなど、　心身の鍛錬というよりは連帯感の養成に重きを置いているようです。　まあ、これも時の流れでしょうか。　それでも高校を卒業したばかりの女の子が迷彩服に身を包んで、　一糸乱れぬ行進をしている姿などを見ると、　日本の若い女の子も、もう少しなんとかならないかなあ、などと思ってしまいます。。

  2011年09月14日

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• 中秋節と月餅。。。

  　今日は中国では『中秋節』。　一昨日の『教師節』に続いて、メールが鳴りっ放しです。　中国ではこの『中秋節』に月餅を食べるのですが、　これも、同じ大学に６年もいると、次から次へと月餅が届きます。　まあ、いわゆる義理月餅でしょうが。　昨日の日本と中国の女子サッカー・オリンピック予選でもそうでしたが、　こちらも、最近、ずっと雨が降り続いています。　こちらに来て10日ほど経ちますが、晴れた日はありません。　新しく赴任していらしゃった先生方は、雨の多い地域だなと思っていらっしゃるでしょう。　しかし、内陸気候の河南省では、空気は乾燥しているのが普通の状態です。　私が初めて赴任してきた時は、　９月から11月末まで一滴の雨も降らず、　毎朝、校内を散水車が水を撒きながら走っていたものです。　今年の秋の長雨も、やはり異常気象の一つの証左でしょうか？　今夜もやはり雨の予報なので、名月を眺めることはできません。　部屋で月餅を食べながら、学生とお喋りということになりそうです。。

  2011年09月12日

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  今年もまた。。。

  　昨日から明日にかけては、この大学の新入生たちの初登校日です。　この三日間で約10000人の新入生がこの大学にやって来ます。　同じ河南省でも、列車やバスを乗り継いでやって来る学生もいるので、　この大学に着くのは、日中だけではありません。　中には深夜や早朝に駅に着く学生もいます。　そんな新入生を迎えるために２年生たちは、24時間体制で待ち受けます。　ある者は駅、ある者は学校で、案内や受付、寮へ荷物を運ぶなど役割分担がされています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これは丁度、人が少なくなった時の様子ですが、　一時は身動きできないほどの混雑を呈していました。　昨日、今日と気温が下がっているので、深夜担当の学生は凍えながら、　新入生を待ち受けています。　新入生たちは一様に大きな荷物を持ち、父親や母親、或いは家族全員と一緒に　この大学の門をくぐります。　　　　　　　　　　　　日本では、高校を卒業すると親離れをしますが、　中国では家族の結びつきが強く、　大学に入った後でも、家族が恋しいと、連絡を密接に取っているようです。

  2011年09月10日

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• 成功。。。

  　禁煙を決意して禁煙外来に行ったのが、８月下旬。　外来に行ったのは、禁煙をするきっかけを作るためのようなもので、　１週間かけて喫煙本数を減らすように指導されたのだけど、　実際は、その日から完全禁煙（って変な言い方だけど）を始めたのだった。　あれから間もなく４週間。　この間、吸った煙草は１本だけ。　１日の中で１度ぐらい、煙草を吸いたいという気持ちが起きることがあるけど、　５秒後には、その欲求も消えて、後を引くことはない。　煙草は嫌いではないし、隣で誰かが吸っても気にはならないけど、　自分から吸おうという気持ちはなくなってきた。　あと１週間もすれば、完全に消滅するだろう。　　運動をして体脂肪を減らすこと、読めるだけ本を読むこと、禁煙。　この夏の３つの目標は、どうやら全部、成功したようです。。。

  2011年09月09日

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  a day in China。。。

  　今日はなんだか、慌しい日だった。　午前は２年生の『作文』の二つこなして、　午後は就業許可証をもらうために３時に公安へ。　『作文』の授業は２年生にとって初めてなので、　興味を持たせるように、テンションをあげて臨んだので、終わった後は脱力感があった。　４時からは、間もなく日本に留学する学生が、感謝の気持ちだと言って、　プレゼントを持ってきた。　そのプレゼントが、これ。　　　　　　　　　河南省洛陽の名産、『唐三彩』。　感謝されるほどのことをしたとは思っていないのだが、　学生たちの心の中に、私との思い出が残っていることは、素直に嬉しい。　　期待よりも不安が大きいという学生としばらくお喋りをした後は、　外事弁の主催による『日本人教師歓迎会』が６時半から開かれた。　外事弁は今、外国人教師の様々な手続きや、　ドイツからの短期留学生たちの世話、日本に行く学生たちとの会議などでとても忙しい。　明後日はアメリカ人、フランス人教師たちの歓迎会をするという。　外事弁のスタッフからは、　「パスポートの期限が切れるまで、ずっとこの大学にいてください」と言われ、　楽しく歓談しながら白酒を飲み、火鍋に舌鼓を打った。　夜、自分の部屋に帰ってから、　午前中の作文の添削をして、やっと一日が終わろうとしている。　学生の相手をしたり、イベントがあったり、授業の準備に追われたりしながら、　毎日が過ぎ去っていく。。

  2011年09月07日

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• 別れの挨拶。。

  　新学期（新年度）が始まったばかりだというのに、私の周囲では別れの挨拶が。　間もなく交換留学生として日本に行く学生たちが次々に、挨拶にやって来るからだ。　いずれも、多数の留学希望者の中から試験と面接で選ばれた学生ばかりで、　１年生と２年生の時に、私が担当した学生たちだ。　中でも入学してからの２年間、毎週、１対１で会話の練習をしてきた秘蔵っ子たちのうち、　昨日は女の学生と、夜、校内を３時間、歩きながらいろいろな話をした。　そして、どちらも、並んで歩くのはこれが最後だろうとわかっていた。　今日は午前中、男の学生がこれまでのお礼とお別れを言いにやってきた。　来週の中秋節はもうここにいないということで、ひとあし早く月餅を持ってきた。　太極拳の達人で、日本でも機会があれば太極拳を教えたいと言っていた。　夕方が、やはり別の男の学生が、「先生と最後の食事をしたい」と誘ってきた。　彼も頻繁に私の部屋に来ていた学生で、　５月のスピーチコンテストでは校内２位に輝いた。　彼とも尽きぬ思い出がある。　明日は、また他の女の学生が２人、訪ねて来てくれる。　　　感謝してくれるのは嬉しいが、今学期、彼、彼女らのいない校内はやはり寂しくなる。　３か月前は、私が初めて担当した、戦友ともいうべき学生たちが卒業していったし、　誰もが、私の目の前をさっと通り過ぎていくような気がする。　　さて、あしたは新２年生の授業が二つ。　彼女ら新２年生の中からも、やはり１年後、日本に留学する者がいる。　一生懸命に鍛えて、日本語を上手にしてあげなくちゃ。。。

  2011年09月06日

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  お誘い。。。

  　昨日の夕方、突然、電話が掛かってきて、　「先生、今、時間がありますか？　私たちと一緒に食事をしましょう」　新２年生からの食事の誘いでした。　今日は、新３年生が、　「先生、破街に新しい店がオープンしました。一緒に行きましょう」　と、やはり食事に誘ってくれました。　　というわけで、昨日は２年生４人と私の５人で、校内の学生食堂で食事をしました。　メニューは　「酸辣土豆糸」（ジャガイモの細切りを酢と唐辛子で炒めた料理）　「家常豆腐」　（厚揚げを醤油や砂糖、唐辛子などの調味料で炒めた料理）　「辣子鶏丁」　（鶏肉やピーマン、たまねぎなどを辛い味付けで炒めた料理）　という中国の家庭料理３品でした。　今日はそぼ降る雨の中、破街に行って、「朝鮮麺」を食べました。　　　　　　　　　　　麺の上の茶色のものが唐辛子味噌です。　辛い味が好きな人はこれをもっと載せますが、私はこれぐらい。　あっさりしたスープと唐辛子味噌の辛さがほど良い味になります。　あとは、せっかく落とした体重が増えないように、運動を怠らないことです。　昨日は18,000歩、歩きました。。。

  2011年09月04日

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• 焦らず、のんびりと。。

  　日本は今、大型台風の到来で被害が出ているそうですが、　こちらは台風など来たことも、地震が起きたこともなく、　自然の猛威にさらされることのない地域で、　空気は乾燥していますが、最近は涼しい日が続いていて、　気温は23度ぐらいと、そろそろ秋かなという気配が漂っています。　サッカーは日本代表が男子も女子も緒戦を勝ったようですね。　こちらでは中国チームの試合でもなければ、　日本チームの試合などテレビ中継をしないので、　ネットで確認するだけですが、これがなかなかうまくいきません。　大学のサーバーを使っているのですが、　学生たちのコンピューター保有台数が４年前の約５倍近くになっているため、　始終混んでいて、動きが日本にいた時とは全然違います。　コンピューターが快適に動くのは、学生が寝静まった夜12以降か、　朝早い時間、そして昼寝タイムの午後１時頃ぐらいです。　授業中、電子辞書を持っている学生も格段に多くなっていますし、　髪を染めたり、パーマをかけたりする女子学生もおこ数年で目立つようになりました。　それでも、日本との連絡手段が、郵便か国際電話しかなかった時代と比べれば、　随分と便利になったもので、　焦らず、のんびりとしたスローライフを楽しめれば、　それもまた良いことでしょう。。　　こんぴゅ

  2011年09月03日

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