カテゴリ:日記など
伊坂幸太郎の小説はずっと読んでいなかったのですが、
先日読んだ「オーデュポンの祈り」が面白かったので 2冊目の「ラッシュライフ」を購入。 小説は、別々の5つの物語からスタート。 画商と画家。 泥棒。 宗教らしいものにはまっている若者。 不倫カップル。 無職の男。 読み始めは、いったい何の話なのかわからず、 5つの話がそれぞれ少しずつ進んでいく。 これなら、ばらばらにして短編集にしても面白いかなぁと思っていたのですが 話が進むにつれ、ばらばらだと思っていた5つの話が 少しづつかみ合い始めて 最後にはつながったストーリーになる。 あるひとつの場面が、一方のストーリーから見たときと もう一方のストーリーから見たときでは 違う景色に見えているのですね。 それを俯瞰してみれば、つながったひとつのストーリーになっている。 きっと、自分の日常生活も、自分が見ている場面と 他の人から見た場面は、こんな風に違う景色に見えているんだろうなぁと 思うと、面白かったですね。 ばらばらのパズルが、最後に一気に組み合わさって 鮮やかに完成するような、そんな作品でした。 いやー、伊坂幸太郎、ハマってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/10/28 08:56:29 PM
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