|
テーマ:介護・看護・喪失(5290)
カテゴリ:健康
今日は祖父の命日でした。今年は平日でしたので、墓参りは昨日済ませました。
祖父は3年前に亡くなりましたが、あの日のことは昨日のことのように鮮明に覚えています。 とにかく人の死に目にあうのは初めてのことでしたので、そんなにあわてていたわけではありませんが、何がどうなるのか全くわかりませんでした。 あの日は朝から既に意識がなく、呼吸も徐々にゆっくりになっていきましたが、それがよい状態に向かっているのか悪化しているのかすらわかりませんでした。今思えば、おととし肺炎で亡くなった伯母と状況が非常に似ていましたので、祖父も肺炎を起こしていたのではと思います。肺がうまく機能しないところを心臓が頑張って呼吸している状態から、心臓が疲れてきて呼吸がゆっくりになっていったのではと思います。 亡くなった人の死亡時刻の意味も、この時初めて理解しました。死亡時刻というのは、息を引きとった時刻ではなく、医師が死亡を確認した時刻です。祖父の場合は、そのもっと前に呼吸が途絶えてしまいました。最初は1~2秒ごとに呼吸していたのが、間隔が3秒になり、5秒になり、最後は10秒に1回呼吸するような状態でした。 人には色々な死に方があるのだろうと思いますが、少なくともテレビドラマのような、突然息絶えるような死に方ではありませんでした。でも、次の呼吸がなかなか来ないというのは、一度経験してしまうと次にそういう場面に直面した時は本当に怖いです。 ところで、いまだにわからないことが一つあります。祖父は意識のない状態でも周囲にいる我々の声が聞こえていたのではないか、という点です。 息を引きとる10数分前、呼吸の間隔が極端に長くなって、あわてて看護師さんを呼んだら、呼吸が肺に届いていない状態になっていて、看護師さんに「耳は最後まで聞こえますので話しかけてあげて下さい」と言われました。私のいとこが「大きく息を吸って」と呼びかけたら、3回に1回は本当に大きく息を吸っていました。 意識のない状態というのは、自分でアクションが起こせないということであって、耳は聞こえていたのかも知れません。科学的にはどうなのか、よくわかりませんが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[健康] カテゴリの最新記事
|