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カテゴリ:仕事のこと
7月の末で滋賀県に引っ越される衛生士さんが退職されたので、8月からは私が担当患者さんを引き継ぐことになった。
7月までは主に先生のアシストをしながら時々衛生士業務という感じでのんびり仕事をしていたが、8月からは午前中から私の予約が3~4人入っており、患者を診て業務記録を書いて、また患者を診て・・の繰り返しであっという間に午前中の診療時間が終わる。 新しい医院に来てからは歯肉炎や軽度の歯周病の患者さんしか担当してなかったが、前任者の患者さんを引き継ぐことでここに来て中等度や重度の患者さんも診る事になった。 今日は久しぶりにかなり歯ぐきより下の奥深くにたくさん歯石がついている方の歯石取り。 固い歯石用にはまだ新しく刃が減っていないしっかりした器具を選ぶ。 先日、重度の方用にと歯石を取る器具を完璧に研いでおいたので、かなり効率的に歯石を取ることができた。 場所は上の前歯で痛みが一番出やすいところ。 患者さんはかなり痛みがあるということで麻酔をするかしないかのぎりぎりのところで、頑張って下さっていた。 前任者の書いた業務記録を見ると、この患者さんは歯周病治療にあまり積極的ではないとのこと。 歯ぐきより上の歯石取りはあっさり了承されたものの、歯ぐきより下の歯石取りは最初は嫌がっておられて、何度目かの再来院でようやくOKされたとのことだった。 だから当然痛いのは嫌。 しかも麻酔をするのも嫌なので、痛くないようにできればベストなんだけれど、それでも麻酔ないしだとかなり痛がられる。 ここは大丈夫ですか?と細かく確認を取りながら作業を進めていくが、完璧に歯石を取ることを優先させれば痛みが出て、痛みを抑えようとすると思うように作業が進まない。 前任者は痛みが出にくいギリギリのところで作業をされていたらしく、取り残しもある。 しかし全部取ろうとすると痛い。 そんなこんなで葛藤しながら、今日こうやって痛い思いをしてもらってきれいになった歯ぐきが少しでも改善していけばいいなあと思いながら作業を進める。 私がお話した内容で患者さん自身が何かに「気づき」があれば、やってみようと思って下さる。 反対に心に響くものがなければ、状態が改善しないばかりか、途中で通院をやめてしまわれる場合さえもある。 痛いから歯石は取りたくないと言っておられた患者さんが、せっかく取る気になられたのだから、どうせなら少しでもよくなってもらいたい。 ちょっと痛かったけどやってもらってよかった。 そんな風に思ってもらえたら・・・と思いながら患者さんを見送った。 明日からはお盆休みに入り、つかの間の休息。 しかしお盆休み明けの18日からは今度は8月で退職する衛生士さんの患者さんも引き継ぐことになるため午後からも4~5人の患者を診ることになる。 お盆明けが恐ろしすぎる~。 おまけに曜日や時間帯によっては衛生士が私1人だけになる曜日や時間帯もあり、私にかかる責任は重大。 前の医院にいた時、私の手を握って「ここを辞めないでね」と涙ぐんでくれた患者さんがいた。 その後1年くらいで辞めることになってしまい、結局その患者さんには辞めること伝えていないので、今でも少し心が痛む。 ここでも患者さんとそんな信頼関係を築けるようになりたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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