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Dec 4, 2006
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カテゴリ:サブカルチャー
2001年9月11日
アメリカ同時多発テロで
ハイジャックされた4機の旅客機のうち
ユナイテッド93便のみが
ターゲットに到達することなく墜落。
ハイジャックの目的が
自爆テロだと悟った乗客たちがテロリストに対して
なんらかの抵抗を試みたのではないかと言われている。
乗員乗客44名
全員死亡。




もう少し映画的に
ドラマチックに脚色されているのかと思ったけれど
登場人物誰ひとり
ヒーローとして突出することなく
むしろ淡々と残酷に
映画はラストへと向かう。
映画というよりドキュメンタリーを観ている気分。
でも生存者がいない今となっては
完全なノンフィクションだともいえないわけで。
ただ
このあとの
93便の行く末を知っているだけに
観ていてなんともいえない気分になった。
生き延びるため
最期までテロリストに対して勇敢に立ち向かった
乗客たちの行動には感服した。




旅客機が徐々に高度を下げはじめたとき


乗客も「神」の名を口にして
テロリストも「神」の名を口にした。



でも本当に「神」というものが存在するのなら
どんな「神」であろうと
人が人を殺すことを
信仰だと認め、赦すものなんだろうか?



DVD特典として
93便の乗客の家族のインタビューが収録されていた。
5年経ってもなお癒えることがない傷を抱えながらも
それでもなんとか前向きに生きていこうとしている人々。
夫や妻を失った人で
再婚をした人も何名かいた。
これを観て
当たり前のことだけれども
生きている人間はどんなに傷ついても
時間とともに前へと進んでいくけれど
死んだ人間の時間は
永遠に止まったままなんだなと
感じた。


93便の乗客のように
生きたくても生きたくても
生きられない人たちがいるなかで
自ら命を断つ人もこの世の中にはいる。


観終わったあと
いろいろと考えさせられる映画でした。









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Last updated  Dec 4, 2006 05:30:35 PM
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