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カテゴリ:読み聞かせのコツ
「あら、○○ちゃん、本屋さんにくるなんて、えらいわね」
僕の勤務する書店でのよくある一コマです。 あるお子さんが、友人のお母さんから、書店で本を探していることで、誉められているのです。 何気ないシーンですが、僕にはいろいろ考えさせられます。 本屋で本を見ていると、偉いのか?じゃあ、ゲームセンターでムシキングとかラブ&ベリーのゲームをやっていたら、よそのお母さんから誉められることはあるのか?おそらくないでしょう。 つまり、本を読む=勉強、という意識が皆さんの中で強いのだと思います。 だから、本が好き=勉強が好き=エライ?という図式になるのかもしれません。 本を読む行為って、そんなにえらいのかなぁ。 僕としては、CDで音楽を聴くように、テレビでドラマを観るように、本を楽しんでほしいんです。 メディアの形、表現の形が違うだけなので、本を読むという行為が偉い、というのはどうも納得しかねるのです。 いまや、日本のアニメや漫画は、世界トップレベルの内容と人気を誇っています。皆さんもご存知だと思いますが、内容はとても深いですよね。 一方、小説でも実にくだらないものはゴマンとあります。 本だけを特別視するのではなく、ひとつのメディアとして楽しんでもらうことはできないのでしょうか? 読書=勉強って図式が成り立つと、読書って、辛くなりませんか? 学生時代に習った中国語で、「勉強」って、確か、「無理強いする」って意味があったと思います。 活字離れといわれて久しいですが、もっと、本と気軽に付き合ってほしいなぁ、と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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