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カテゴリ:書店員のつぶやき
ここ数年で、うれしい出来事が起こっています。
『ナルニア国物語』(『ライオンと魔女』) 『「ゲド戦記」全6冊』 『指輪物語(1)新版』 といった児童書で古典的名著といわれる著作が売れるようになったからです。 これらのタイトルをみて、「なんだ、みんな映画化された作品ばかりじゃん」と いう方もいらっしゃると思います。 そうです。いずれも、映画化された作品ばかりです。 でも、今までは、一部の児童文学好きにしか見向きもされなかった作品群が日の目をあびるようになったことは、書店員として、とてもうれしいことなのです。 たしかに、子どもたちの大半は、映画を見た延長線上で、これらの著作に目を通すのでしょう。 そして、どれもディープな作品ですし、ボリュームもあるので、途中で挫折する子どもたちも多いことでしょう。 実際、手によくとられるのは、『ゲド戦記』でいうと徳間アニメ絵本です。 ↓この本のことです ジブリ作品ということで、読まれていることは間違いありません。 映画をもう一度、頭の中で再現しているのでしょう。 でも、それでもよいのです。 子どもたちの記憶には残りますし、いつの日か、書棚から取り出すこともあると思います。 子どもたちの頭の片隅にでも、残っていて、ある日、突然、読み始めて、これら名作の持つパワーを知ってもらえれば、これほどうれしいことはありません。 もっと、もっと、手にとられにくい名作たちが 日の目をみる機会がだくさん訪れますように! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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