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2010年11月05日
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カテゴリ:BOOK REVIEW


整理術や掃除本がブーム。きれいにする技術ではなく、本当の清掃の意味をとらえる名著があった。著者はイエローハットの創業者で、「清掃という生産性の悪いことではなく、経済性の高いことをやったらどうか」と批判されたそうだ。清掃の大切さは理解できていも、平凡で普通のことばかり考えていては、激しい競争社会では、勝ち残れないという考えが大半だったから。大事なことは省いて、結果だけを求めるようになっていくのが社会だと思う。

知識や知能だけでは、感情や感性がすたれてしまう。感謝し、感動する気持ちで人に接していかないと、縁ができない。ひたむきな姿は人の心を打って、それが縁となる。縁を良くしていくために、気づく人になること。人のために、喜ばすために、自分のやっていることは、どうなのか気づく人になる。気づく方法として、掃除をすすめている。掃除することでいろいろなことに気づいていく。気づくことが思いやりになっていく。

「根深ければ葉繁し」というように、根はどうしても、おろそかになる。影である根ばかりに集中していれば、すぐに結果が出ない。著者は、根をおろそかにし、木ばかりを追求して失敗している人を見てきたという。

人の喜びで最たるものは、頼りにされる、あてにされること。義務でないことをどこまでできるかが人間的な魅力である。自分のやっている掃除の範囲が人格に比例する。





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最終更新日  2010年11月05日 12時27分47秒
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