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カテゴリ:BOOK REVIEW
NHKプロフェッショナル仕事の流儀、100回目のゲストは柳家小三治。ほとんどテレビに登場しないため、貴重な映像が多く、録画して繰り返し見た。テレビでの映像は、彼の魅力の一部を映し出したにすぎない。 客席の声で、今日の話の内容を決めることや、リウマチの薬を飲む私生活の映像は、興味深い。かつて、真面目な性格の小三治の落語を聞いた師匠である小さんは、「お前の落語は面白くねぇな」と真剣な顔をして言ったそうだ。悩んだ結果、たどりついたのは、落語を面白くしようとしないこと。「笑わせるのではなく、笑っちゃうのが芸だ」。小三治は、今も、自分が未熟だと思い、芸に精進している。落語界のトップに立つにもかかわらず、真摯な態度に感服する。 番組の最後、プロフェッショナルとは何かと聞かれて一言、「プロフェッショナルは、自分をプロフェッショナルだと思っていない。今のことで夢中だ」。以後、小三治のうどん屋、初天神を聞き、「落語家論」を読んだ。私は、漫才が好きで何十回とチケットを買ったことがある。落語にも興味を抱き、チケットを買って足を運びたいと思った。ドキュメンタリー映画「小三治」も見たい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月28日 21時53分27秒
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