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2011年02月03日
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カテゴリ:BOOK REVIEW


昔話の偉大さが、よくわかる。シンプルイズベスト。話に無駄がなく、心に響きながらも心に残る。こんな人物になりたい。苦しくても、人の気持ちをわかりあえる人物になりたい。絵本の素晴らしさが、よく伝わってくる。

貧しいおじいさんと、おばあさんは年末を迎え、餅を買うお金もない。おじいさんは自家製の傘を町へ売りに行く。年末は食料品は売れるが、傘を買う人は誰もおらず、1つも売れることはなかったそうだ。大雪の中、帰るおじいさんは、帰りを待つおばあさんの事を考えて帰る。帰り道、おじいさんは、頭に雪が積もった地蔵たちに傘をかぶせるが、1つ傘が足りない。おじいさんは自分のかぶっていた傘を地蔵にかぶせて、家にたどり着く。おばあさんは、餅が食べられないことを攻めることなく「よいことをした」と仲良く正月を迎える。泣ける話ではないか。翌朝、地蔵が家の前に餅やお金、米、魚を置いて帰って行った。おじいさん、おばあさんは仲良く暮らしました。

餅が食べられないとか、傘をあげてしまってもったいないとか、弱音を吐かず、人のためにと行動する、仏教思想が話から読み取れる。こんな人物になりたい。何度も読みたい名作。





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最終更新日  2011年02月03日 21時31分22秒
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