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2012年03月12日
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カテゴリ:BOOK REVIEW
外国語上達法:岩波新書

語学の取得には、才能以外にコツがあり、ユーモラスに紹介。基本を大事にしながら、効率性を求め、読みやすく、読み物として楽しい。

「どの外国語をなぜ学ぶか、を意識することが質の問題であるとすれば、その次に問題なのは、その選ばれた外国語をどれだけ勉強するか、という量の問題である」。目的と程度をはっきりさせる。程度の記述。「どの程度習得するつもりかの見通しをつけなくはならない。読み書き話すという三つができるようになるには、言語の難易の差によって三年から五年が必要になってくる。必要でない言語を単に教養のためとかいって、三つも四つもやることは、人生での大きなむだ以外の何物でもない。本を読んで内容が理解できればいい言語を書いたり話したりできるようにするのは、もったいない無駄な努力なのである」。著者の経験から説得力あり。

言語習得に必要なのはお金と時間。時間をかけて、繰り返し語彙と文法を覚える。よい教科書、よい先生、よい辞書。単語を1000覚えることは、おもしろくはないけれど、基本が大事。

リスニングの記述はないのは、少し残念だが、ネット環境が整いながらも、語学の学習法は、以前から変わらない点が多く、学ぶ点がとても多い。語学取得には時間がかかり、忘れるのを恐れてはいけない。繰り返し読みたい重要な本。





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最終更新日  2012年03月12日 06時29分19秒
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