読書日記「手紙 東野圭吾」「植物図鑑 有川浩」
読書日記です今回は、2冊とも図書館。まずは、こちら。■手紙 東野圭吾「犯罪者の弟」として歩む人生に立ちはだかる壁。家族との絆、被害者の家族、周りに居る友人たちとの関係、など。服役中の兄が毎月弟に向けて書く手紙にこめる思いと、それを受け取る弟の気持ち。そうですね・・・とても難しいテーマで、身近には無いパターンなので、ドラマとか、そういったものを見ている感覚。だけどもし、自分が犯罪者になったら、犯罪者の家族になったら、犯罪者の友人になったら、逆に被害者や被害者の家族になったら・・・と、本当に色々考える作品でした。すべての人に、悲しみがつきまとっていて、やっぱり犯罪って、それに関わるすべての人に負の影響を及ぼすものだな、と強く思いました。ただ、チョットやっぱり共感できなかったり、何が正しいのかってのが難しすぎて、読後感がイマイチ釈然としない感じで、もやもやでした。たぶんそのもやもやを持ちつつ、自分で考えてね、ってことだと思うんですが東野圭吾さんは、エンターテイメント系の作品も多いんですが、私としては少しそれは作りこみすぎていて、テレビ用作品、て感じてしまいそれほど好きではなくて。でも少し前に「白夜行」を読んだときに、とても感銘を受けて、この人の作品をもう少し読みたいと思ったのです。未読本の「秘密」「幻夜」などもこんな感じの暗い系なのかな。今読みたい本を読み終えたら、こちらも読んでみようかなーと思ってます。そして、2冊目はこちら。■植物図鑑 有川浩これはさっきのとは全然違う、ライトノベルに近い、+αのある、チョット風変わりな恋愛小説、と言う感じでしょうか。この小説の+αは、「植物」なんですほんとーに、そこらへんに生えてる植物を採って、お料理してみたり、ってのがかなり面白いエッセンスマンションの玄関先に落ちてた(というか、倒れていた)男の子を拾って、泊めてあげるってのは、実際にはありえないことですが、そんなイレギュラーに始まった、イツキとさやかの、ほのかな恋こんなのってまず無いと思うけど、だけど、その人のすべてを聞けなかったり、心のどこかにやましいところがあったり、120%では向かい合えない事情があったり。そういうことは、よくあることだと思うんですよ。だから、さやかが聞きたくてもぐっとこらえるところとか、イツキが、物語の中盤でしてしまった行動とか(書かないでおきます。)なんとなく分かったり、うーん、違うっ!って思ったり結構近いところで起こってることだと、そう感じるんですよね。20代後半の恋愛小説を読んでキュンとできるなんて、まだまだ若いってことかしら?笑有川さんの小説は、「こんな風になるかもー」って思って、そのとおりになって、こんなにしっくり来るものはないな、って感じ。途中、野草料理が多すぎて、正直食欲わかないーって思ったり、ちょっとワンパターン~って思ったりもしましたが、最後のほうのスピンオフやら、結構楽しめました。ずーっとこういう小説だとボケてしまいそうですが(笑)やっぱり途中にはさむと、有川さんの小説って本当に面白い今回の「植物図鑑」で有川さんの本は12冊目。個人的に好きなのは、「ストーリーセラー」「シアター!1,2」「フリーター、家を買う」かなぁ。ストーリーセラーレインツリーの国阪急電車塩の街海の底空の中クジラの彼シアター!シアター!2ラブコメ今昔フリーター、家を買う。植物図鑑同じライトノベル系だけど、図書館シリーズは未読です。3冊セットで予約中なので、もう少ししたら読めるかな、と思ってますブログランキングに参加しています皆様のクリック、とても励みになってますいつも、ありがとうございますただいま、41位です。引き続き、応援宜しくお願いしまーすにほんブログ村