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カテゴリ:雑
最近、自分たちさえ良ければいいという排他的な風潮がはびこっている。
国立競技場に行くために乗った湘南新宿ラインの揺れる電車でひっくり返りそうなお年寄りを目の前にして席を譲らない若者と親子(母親と女の子)を続けざまに目撃した。その中で新宿で降車する親子にひとことの嫌味しか言えなかった自分もいた。 その殺伐とした状況の中で、一人ひとりの市民は孤立し、他人を信頼できずに自分たちの殻の中に閉じこもっていく。 身内や仲間たちの間では優しい人であっても、その同じ人が他者に対しては牙を剥くことが多い。 彼らは限られた囲いの中ではお互い傷をなめあい、生じる問題は囲いの外へ吐き出していく。囲いの外で何がおきようが関知しない。 権力をもつものが、その権力を付託された意味を忘れて、排他的な風潮を広める役割を演じたら、その権力の範囲内にいる我々は勝ち組、負け組に分断されて、さらに不幸に陥るだろう。 どれだけ相手の立場にたって物事を考えることができるのか。 政治家は馬鹿だし、官僚は悪いやつらだと主張し、自分は困らないからと優越感に浸りながら何もしないことを正当化する人々が増えている。 政治家はみんながみんな馬鹿ではないし、官僚もみんな悪いわけではない。 政治家や官僚の立場になって考えてみてもいいかもしれない。 弱者と呼ばれている人たちのことも考える。 近隣諸国のことも考える。 世界のことも考えて、隣の家のことも考える。 みんなが幸せになることを目標にかかげ、そのためには互いが譲り合うことが必要だということを認識し、その解決策を考えていきたい。 戦いというものも大切。ただ、それは互いが互いを高めるためのものでなければならない。 決して他者を否定するものであってはならない。 相手の立場にたって、その上で自分を振り返って物事を考えたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年09月15日 13時14分57秒
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