|
カテゴリ:サッカー
よもやのジダンの退場、そしてイタリアの優勝でドイツW杯は幕を閉じた。 終わったあとの名残惜しさと物寂しさ、若干の物足りなさを感じる。 日本代表はというと、今回の総括はないがしろにされているけれど、もうオシム体制の準備が始まっていて、そこから前体制のいろんな問題点もみえてくる。 1)ジーコの視察は関東に限られていた。これでは新しい選手の発掘もおぼつかない。毎度おなじみのジーコお気に入りの選手がそろうだけだった。 2)クラブとの連携はなく、選手はいきなり呼ばれ、招集時のコンディションに個人差があった。 3)コーチ陣はジーコファミリーで固められていた。一時、監督と選手との間の仲介を果たす日本人コーチの必要性が叫ばれ、川渕キャプテンも進言したことがあったが、ジーコはにべもなく拒否している。 4)23歳以下の若い選手がW杯メンバーに選ばれなかった。それでなくても真剣勝負の経験が不足すると言われる日本代表なのに、次のW杯で中心となる世代は、W杯初体験となる。 これらをみていくと、今回の代表は、ジーコが良いも悪いも好きなようにやって、終わったら、形としてはほとんど何も継承するものはなかったということだ。唯一継承すべきは選手の意識だろうが、今回の代表の問題点をW杯で戦って一番強く感じたはずの中田ヒデは既に引退を表明しており、中田ヒデの意志を継ぐものがいないと言われている状況では、日本代表は1からスタートしなければいけない。 この1からのスタートだが、来るべきオシム体制では改善が見込まれるようにみえる。 1)4) については、オシムはJ2含め、くまなく視察したい意向を示しており、そこから新しい選手を発掘する意欲を示している。また、オシムは力が上の相手との真剣勝負の場が少ない日本代表に対し、そのような場を作り出すことの必要性を説いている。 2)については、オシムから各クラブに対し、リポートを配り、このような練習をしてくれという依頼をするという。何でも欧州では代表監督がこのような通信教育をするのは一般的らしい。 これにより、クラブで強化方針、コンディション調整をすることができ、代表招集時にすぐ試合形式の練習が可能になる。 3)については、反町五輪代表監督を確定として、そのほかに井原氏などの名前があがっており、オシムとしても日本人の代表監督を育てたい意向を示している。 W杯も終わって、これからはJリーグ、その先には、次のW杯がみえてくる。オシムさんには、期待しよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[サッカー] カテゴリの最新記事
|