テーマ:癌(3549)
カテゴリ:つぶやき
先週木曜日、もう長くはないでしょう宣告を受けた私の父。
肺がんの治療で受けた放射線の後遺症ともいえる放射性肺臓炎。 レントゲンで見た父の左側の肺は真っ白でした。 右側の肺にも、ぽつぽつと小さなガンが見受けられました。 7年ほど前に発症し、克服できたと思っていた肺がん。 途中食道がんもいただき、そちらも克服できたと思っていました。 今思えば彼は、常に息苦しさを訴えていました。 家には酸素の機械がおいてあります。 外に出るとき用の携帯酸素は使いたくなかったためか、 外に出ることさえなくなっていきました。 苦しいと、何もする気が起きなくなるといいますが、彼もそうだったと思います。 話しかけても微妙に上の空だし、 テレビもラジオも彼を素通りしていきました。 病院で息苦しさを訴えても、 ガン自体は活躍していないので治療法はなし。 もう元気だよといわれても、苦しいので納得できない彼。 苦しいという事実だけが彼を苦しめていました。 今も病院のベッドの上で苦しんでいます。 ステロイドの副作用からか、顔(特にあごの下)がむくんだ状態が続き、 血糖値も朝は低血糖、夜は高血糖。 母は「甘いものを食べさせたからかしら」といいますが、 それは薬の副作用だといってもなかなかわからないようです。 先月までモルヒネも使っていました。 痛みを抑えるというよりは、苦しさを抑えるといった使い方だったようです。 父は痛みを訴えたことはあまりありません。 常に『苦しい』とだけ言っていました。 父は、息苦しさは必ずよくなるとずっと信じてました。 いえ、いまでもずっと信じていると思います。 だから今まで生きてこれたのかもしれません。 その父が、今日初めて死を意識した言葉を発したそうです。 苦しみながら生き続けなければならないこと。 生苦。 心臓が止まらぬ限り、生き続けることができること。 生き続けなければならないこと。 与えられた余命を全うしなければならないこと。 明日、父に会いに行きます。 父を思うことしかできません。 こうやってブログにかいて、気持ちの整理をしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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