日本語の成り立ち、ってほどじゃないけれど
言葉は文化により変わることがあるね。その使い方や意味合いなど。テレビ番組で、志村けんと 板野友美(AKB)が下町を散策する場面で感じたんだよね。昭和を想わせる街並みを眺めて二人が言ったセリフ。志村「なんかここらへん、懐かしいねえ。」板野「すごく懐かしいですよねえ。」この二人の使った単語『懐かしい』、意味が違うと思うんだよね。志村けんが使ったのは、本来の意味合い。以前に自分が経験したことに重ねて過去に想いを馳せるような意味合い。それに対して、板野友美が使ったのは志村の『懐かしい』の意味とは間違ってる。昭和の街並みは、板野は過ごしたことが無いのだから、懐かしくは無いはず。ここで感じたんだけど、『懐かしい』って言葉の意味が広がって来たんじゃないか、って。特に、10代20代の人が昭和の光景に対してこの言葉を使う時の意味がね。実際には自分自身が経験していないけれども、親や、祖父母の世代が経験して来たいわゆる日本らしい光景に触れたときに使われる言葉として使われてる、ってね。『懐かしい』にはもともと少なからず 板野が使った意味もあって、昭和と平成の文化が重なってる現代に、自然と使われてるんだな、って。そういう意味では、変わってきたというよりも、元来の使い方に回帰したってことなのかな。