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私がまだ３０代だったころ、５～６月になると毎年やっていたことがありました。
それはイシガ二獲りでした。まだ横須賀市平成町も埋め立てられていなかった時代でした。懐中電灯と６ｍ延長できるタモ網とバケツを持って、友人と２人で息を合わせて一瞬のうちにイシガ二にライトを照らしてタモ網でカニを捕まえる方法で獲っていました。懐中電灯で海ぎわをサッと照らしていくと、イシガ二の目玉が緑の蛍光色で光るのです。それを覚えておいて、タモ網を構えておいてもう一度照らしてカニを捕まえます。
この時期はイシガ二と言っても大きいものはハサミを延すと、３０ｃｍ～３５ｃｍ以上の大きさになります。捕えてバケツに入れても入り切れない程の大きさに成長しています。いつも大小１０匹くらい獲ると、漁を止めて家に帰って直ぐに茹であげて酒の肴にして食べました。イシガ二は大きくなればなるほど、甲羅や爪や全体が紫がかった色になります。この時が一番おいしい時期です。身もカニミソも最高に美味しいのです。時期としては今が旬だと思います。ビールで一杯やるには最高の肴です。３０代のあのころを懐かしく思います。
できるなら３０年前に戻ってイシガ二獲りしたいなって思います。こんなに楽しかった遊びはなかったなあ！
