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2016年12月23日
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ヤンバルで 頑張って ふんばって 遂に勝ち取った初めての女子総合優勝!

うれしかったぁ!
表彰台のてっぺんは見晴らしがよくて風がビュンビュン吹いていました。

レースはありったけの力を瞬間 瞬間に出し切って走りました。後半の走りのことは考えずにスタートから全力で飛ばして最初の登り階段に着く頃にはもうハーハーヒーヒーになっていました。このレースは最初の階段で渋滞に巻き込まれると終わりです。続く階段でも一人も追い越すことはできないし、のろのろ歩きしかできません。

だから、スタートも一番前に並びました。斜め後ろに去年の優勝者がいました。連続優勝を狙っている真剣な顔でした。私も今年は優勝を目指しています。
それなのに・・・最初の登り階段までの舗装道路で彼女に追い越されてしまいました。アぁ~。キロ5分を切って走っていたので追い返すことなどできません。2番だぁ~。と思っていると、さらに!!いかにもトレラン大好きの格好をした若い女子が私を追い越しました。またたく間に3位です。ヘタヘタァぁぁ~ !(^^)! ((+_+))・・・

階段にたどり着いた時には呼吸が乱れ、走って駆け上ることはできませんでした。はや足で一段一段歩きです。気持ちだけが焦ります。短いダート道があり、次は下り階段です。スムーズな足の回転が出来ず、走り下りることができません。そしてまた上り階段。上って降りて、上って、上って降りて・・・上りと下りを繰り返し走りながら撃沈と復活を繰り返します。
メンタル的には絶望と希望の繰り返しです。

でも、渋滞は回避できたのでその時の全力を出すことはできました。キツさを受け入れ、自分を励ましながら頑張るしかありません。登りの時、前を見上げると私を追い越していった彼女達の背中が見えることが何度かありました。順位が・・・。でも、もう、その時にはそんなことはどうでもよくなっていました。ただただ今の全力で前に進むだけです。呼吸は乱れっぱなしだし、走っているとは言えない状態だったけど。


私のトレラン(今回が3回目)優勝計画は、距離が短い(12km)ので
●最初の階段の渋滞を避ける。(初めて参加した時の教訓)
●経験値が少な過ぎてペース配分はできません。
●ロードレースのように「スタート時は抑えて後半へビルドアップする」なんてありません。
●全力で最初から最後まで飛ばすことだけが今回のレース戦略です。
最初に心肺機能がつぶれるのか?着地筋が、ハムストリングがもたなくなってしまうか?
それともこの激しいキツさでメンタルが折れてしまうのか?

どこでどんな状態で前の2人の女子を追い越したのか?思い出せません。でも、
階段コースが終わり舗装道路に出た時、先頭は私だと認識していました。また追い返されてしまうんじゃないかと思いながら走っていたからです。
後ろを見るのが怖くて 後先考えず、さらにガンガン走りました。オルガニックも飲みました。

登山道に入ってからは2軸走行で猿のように身軽にぴょんぴょん走ることが出来始めました。先にスタートした19kmコースの人たちをスイスイ追い越しながらケモノ道を走る。これがトレランです。楽しぃ!ヤンバルの森の中を、ガンガン登っていくのは野生児になった気分でほんと楽しかった。
細い竹藪の中の泥んこ道もイノシシのようにダ・ダ・ダ・ダァー!猛突進です!

その先のエイドをスルーすると今度は一気に下り坂。着地点だけを一瞬で判断し、まるでスターウォーズのドローンのように木々の間をぬって駆け下りていきます。「右(あるいは左)から追い越しまぁーす」を繰り返し叫び、応援の言葉を「ありがとうございまぁーす」で返しながら何十人も追い越しました。ヤッホーーーォー。

19kmコースと12kmコースの分かれ道からは一人旅でした。
迷子になったイノ豚のようにきょろきょろしながら走ります。木に結ばれた赤いリボンを頼りに山の中をさまよう感じ。沢の飛び石をぴょんぴょん渡ったり、ロープ登りをして一息つくと突然目の前に戦闘服の自衛隊さんがボーっと立っていたり。
ヤンバルのジャングルに包まれ、鳥の声を聞き、流れる水の音を感じながら大自然の中を駆け巡りました。
下界にたどり着くとまたあの階段地獄が待っていました。

往路の時に「登り階段ばっかり」と思った階段コースですが、復路でも「登り階段ばっかり」と思ってしまいます。長い階段道が次々と・・・・
上り階段。ヒーヒー息を吐きながら全力を出して上っていきます。すぐに足をあげる筋肉が終わってしまいゴリラのように腰を曲げ、手で膝の上を押し込みながら一段一段です。やっと上り切って前を見るとさらに上りのダート道。それでもよろよろと走り続けました。歩くとか立ち止まるとか休むとかの選択肢は一切思いつかなくて走るだけです。

今度は下り階段です。でもね、今年の下りはちょっと違いました。足の回転がスムーズで呼吸は楽になり、リズムよく駆け下り続けました。着地筋は残っていたのです。これこそが峠走の練習の成果なんだと思いながらエイドに着いてニコニコしながらコーラを飲んでいると、おじさんが女子1位だと教えてくれました。慌てて飲み干し、急いで走り始めます。それからは表彰台に立っている妄想で頭がいっぱい。どこをどんなふうに走ったのか・・・。途中で誰かに追い越されたときに男子だったのでほっとしたことだけを覚えていますが。

舗装道までたどり着き、後ろから聞こえる足音に恐怖しながらこれ以上ないギリギリでガンガン走りました。
最後のコーナーで「女子1位。2030番。」と私のゼッケン番号を無線で伝えているスタッフの声がのが聞こえました。1位を確信した瞬間です。
直線に入り、私の名前を叫んでいる大きな声とともに両手を空に掲げてゴールテープを切ることが出来ました。女子の総合優勝です!!

この優勝は年代別1位とは違います。総合女子1位!です。50代後半の私が1位でゴールしたのです。
表彰台のてっぺんは見晴らしがよくて まだ今頃ゴールする人たちが見えました。一緒に走った仲間たちが拍手を送ってくれ、写真を撮ってくれます。マイスターのチームTは私の誇りです。ヤンバルの空の青、森の緑に映えとてもいい写真が撮れていました。
それがこの写真です。
表彰台2
3位のトレラン大好き女子とも讃えあうことが出来ました。
一生懸命はホント楽しいです。一生懸命やったことが皆さんに評価してもらえるレベルになれたこともメッチャうれしいことです。

これからも走り続けます。

久しぶりのブログ更新。これからもマラソンレース中心に続けていこうと思います。
見守っていてね。いつもありがとうございます。





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最終更新日  2016年12月23日 22時43分04秒
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