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カテゴリ:小説・日本
#6の内容の薄さに、千円近いお金を出して読む気がせず、文庫本待ちしていた『No.6』ですが、古本屋さんで見つけました。
正直言うと、もう読まなくても良いって気持ちにすらなっていたんですけど、#6まで付き合った本なので、やっぱり読むことに。 うーん、#6~#9が一冊の文庫本だったら、キャラで読む小説としてまぁ楽しめましたと書けるんですが・・・。 あらすじはamazonからのコピペ。 #7 決して開くはずのない矯正施設の扉がついに開かれた。目指すは、沙布が囚われている最上階!紫苑とネズミは、センサーをかいくぐり最奥部へと突き進む。壮絶な闘いの末に、二人が目にしたものは―。 #8 瓦解するNO.6、いよいよクライマックスへ。矯正施設の最上階でついに紫苑は沙布との再会をはたした。だが非情にも、それは永遠の別れを突きつけられるものだった。マザーの破壊を願う沙布…。そして、ネズミの仕掛けた爆弾は建物を炎に包んでいく―。爆発、炎上をはじめた矯正施設から脱出するために、紫苑とネズミは最期の闘いに挑む。 #9 崩壊する矯正施設から間一髪脱出した紫苑は、瀕死のネズミを救うため、イヌカシ、力河とともに市内に突入した。そこでNO.6にまつわる全てを知った紫苑は、人間の未来をかけて『月の雫』に向かう。 #1は本当に夢中になった本なんですけどねぇ・・・。 ほぼ心理描写と会話で進む。 心理描写は丁寧ではあるけど、似たようなフレーズが何度も出てくるので、さすがにくどい。 会話も斉藤美奈子さんが「ハードボイルドは男のハーレクイン」と揶揄したのを思い出す薄っぺらさ。 前にもどこかで書いたけど、あさのあつこさんと言うのは、SFやファンタジーの描き手ではないのですよね。 私はそのジャンルは、物語世界をいかにイマジネーション豊かに描くかと言うのが重要な要素の1つだと思ってるのですが、この点が薄すぎる。 どこかで読んだ、あるいはマンガで見たような事ばかりで、目新しいものがない。 それでも豊かに描かれているかと言うと、それもない。 矯正施設に入ってからの戦いがアナログって言うのもねぇ・・・。 #9で一応まとめましたが、大事なことを説明セリフで済ませてしまったことが残念。 結局、紫苑とネズミの恋愛と友情のボーダーラインギリギリの話が書きたかっただけなんだろうなぁ。 ・・・と言うのが素直な感想でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年02月10日 21時42分50秒
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