あらすじはamazonからのコピペ。
「特捜部Q」――未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。
見事に初の事件を解決したカール・マーク警部補と奇人アサドの珍コンビ。
二人が次に挑むのは、二十年前に無残に殺害された十代の兄妹の事件だ。
犯人はすでに収監されているが、彼一人の犯行のはずがない。事件の背後には政治経済を牛耳るあるエリートたちの影がちらつく。
警察上層部や官僚の圧力にさらされながらも、カールは捜査の手を休めない。
口うるさい新人も加入して勢い づく「特捜部Q」の大活躍を描く、シリーズ第二弾
『特捜部Q』の2作目です。
今回はローセと言う女性がチームに加わわりました。
アサドと同様、本来は捜査する役職じゃないんですけどね。
このローセ、マークに負けない押しの強さが面白い。
飛行機恐怖症のマークを、強引に飛行機に乗せちゃう辺りのやりとりに笑える。
これが1作目では殺人課のメンバーに煙たがられていたマークか、と。
でもローセはきちんと仕事をこなす女性で、その押さえた人物作りが良いと思う。
物語はマークサイドと、“キジ殺し”のメンバー、特に他のメンバーから逃げ隠れているキミーの視点で語られる。
“キジ殺し”のメンバーはエリートで、警察内部にも知人がいて、マークたちには圧力がかかる。
そんな状況だと余計にやる気になるマークたち。
一方で、キミーがかつて起こしてきた事件、そして現在までの変遷が描かれる。
これはキミーの復讐の物語でもある。
マークの私生活の変化も描かれて、面白く読みました。
ところでラストは、マークたちの大失態になるんじゃないのか?、って思ったんだけど。
第3作は北欧最高峰の「ガラスの鍵」賞を受賞したそうで、今から楽しみです。