このままずっと・・・。
君と一緒に居れたらいいのに。卒業式なんか来なきゃいいのに。したらもっともっと傍に入れるのに・・・。「珍しいな・・・授業ちゃんと出てるの」「ひど・・・。」授業が終わり跡部が言った。「・・・の、割にはノート真っ白だな・・?」「それどころじゃなかったの!」ついつい本音漏らす俺。「日吉の事だろ・・・?」その場に居た男テニメンバーは一斉に音にする。「うるさい!」実際そうなんだけどさ・・。そういわれると嫌になる。判りやすいのだって知ってる・・・。「次サボるから!!」それだけ残し屋上に向った。「・・芥川さん・・・?」その際日吉とすれ違ったんだろう・・・。が、その声も聞こえなかった・・・。「あれ・・・」後になって、日吉の声だと気づいた。***昼間はぽかぽかしてて心地いい!俺だけの場所。・・・俺らの場所「無視しましたよね・・・?」怒った口調で俺に言う。「聞こえなかった・・・。」「・・・」あら・・・。来い来い、と手招きし呼び寄せた。ぐぃっと引き寄せただ一言「愛してる・・・。」その言葉を言えば普段笑わないくせに綺麗に笑う。俺の大好きな笑顔・・・。もう、少しで見れなくなる・・・。「芥川・・・さん・・・?」「ん・・・・」「泣いてる・・・」「・・・」ぎゅう、と力入れ抱き締めた。何も言わずに・・・。(前終)