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2009年04月27日
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名古屋市長選挙で当選した河村たかし氏の政策を簡単に言えば、「自治体支出のスリム化と減税による経済成長の回復」でした。

この政策は乱暴に言えば、以前レーガン大統領が行なったサプライサイド経済に基づく景気対策(レーガノミクス)に近いものがあります。

減税と行政のスリム化によって企業誘致や消費の活性化を図り、景気を回復させ経済成長を取り戻す政策です。(河村氏は口に出さなかったけど、それによって税収が上がることを期待していると思われます)

この政策には2つの大きな問題があります。

1.減税による景気刺激策は以前なら効果的でしたが、実体経済より金融経済が膨らんだ現在は、落ち込んだ景気を一定範囲で回復させることはできても、増収になるほどの本格的回復には規模が小さすぎます。

2.減税を行なう一方で後期高齢者医療費負担を1割に留めたことなどで、当座は河村氏の言う行政のスリム化に一定の成果が見られると考えられますが、高福祉の高齢者と高負担の若年層という構図は変わらないので、いずれどこかで増税などの政策をださなければならなくなると考えられます。(行政のスリム化で現在と今後の高福祉の負担はカバーできません)

人の文句ばかり言っていると非難されるので、私の考えは、減税をきっかけとする行政のスリム化は進めるものの、その後早期に市民税の増税を行なって高負担の若年層の負担を減らし高福祉の高齢者優遇を減らす。(例えば、市営交通の高齢者無料パスの廃止・後期高齢者医療費の2割負担の実施など)

つまり行政サービス受益の世代間の公平性を回復させるということ。

これが真っ当な政策ですが、残念ながらこれでは当選できないどころか、誰も支持しないよね。だから私は選挙に行かないの。

 

 






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最終更新日  2009年04月27日 09時24分39秒
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