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ここのところ紹介している大阪のおばちゃん映画監督入江富美子さんの『1/4の奇跡~本当のことだから』の中味をちょっと。(私はまだ観ていないのですが) テーマは石川県の特別支援学校教諭山元加津子さんと障害者の子供たちですが、その中で一番は笹田雪絵さんという多発性硬化症のお子さんです。(神経が犯されて徐々に体が使えなくなる病気) この人の言葉が残っています。 「ありがとう」 私決めていることがあるの。この目が物をうつさなくなったら目に、そして、この足が動かなくなったら足に「ありがとう」って言おうと決めているの。 今まで見えにくい目が一生懸命見ようとしてくれて、私を喜ばせてくれたんだもん。いっぱいいろいろなもの、素敵なもの見せてくれた。 足もそう。私のために信じられないほど歩いてくれた。 私を一日でも長く喜ばせようとして目も足もがんばってくれた。 なのに見えなくなったり、歩けなくなったとき「なんでよー」なんて言ってはあんまりだと思う。 でもたぶん意地悪な雪絵はまだまだ元気な目と足に「もういいよ。」とは絶対に言ってあげないの。だって見たいもの、行きたいところ、いっぱいあるんだもん。 今までのは遠い遠い未来のお話でした。 笹田さんは2003年自分の誕生日に永眠されました。 この話は心を打つのでクチコミで拡がって、あちらこちらで上映されているのでしょう。 しかし、これを「感動の何とか」とか「前向きな生き方」と評するのは、あまりに上滑りでしょう。 山元加津子さんは子供たちにこう言っているそうです。 「そのままでいいよ。みんな存在していることが大切なの。変わらなくていいよ。」 日々「成長」を要求されているビジネスマンにも伝えたいですね。この当たり前のことが通用する社会になると良いと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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