こころに映るよしなしごと

　山が少し低くなったのでめずらしく午後9時過ぎと言う早い時間に庵に辿りついた。ゆっくり晩御飯を食べて、明日のお弁当の準備（ご飯を炊いておにぎりを作り赤シソ漬をおにぎりに巻いてなじませておいたり、赤味噌をもうひとつのおにぎりにつけておいたり）をしてのんびりお風呂に浸かって、洗濯物を干した。「HEＲО」の最後の２話の録画を見終わってもまだ今日だったので、「僕の夏休み」のはじまりはじまり。

　こころに決めたとおり、「夏休みは飯食って虫とって魚釣って寝るだけ」で過ごす。蝉時雨と風音とせせらぎを聞いているうちに、叔父さんが「晩御飯ができたよ」と、たとえ山の中にいても迎えに来てくれる。

　あっと言う間に「僕の夏休み」が３日過ぎ、時刻は１２時を回ったので小泉八雲の「怪談」を抱えてねやに入る。